2009-06-15 Mon
・営業が忙しくて自分の時間が持てない・もういい歳なのに昇進がおぼつかない
・派閥のトップがいなくなり、自分もやばい
・息子がどうしようもないので就活のコネ探しをしてやる
・家が放火された
・そろそろ革命が起きそう
思い当たる節が1つでもある方はぜひご一読をどうぞ。

『定家明月記私抄』
堀田善衛著,筑摩書房,1996年6月
★★★★
さてさて当サイトでは今回より、時代モノの特集をしていこうかと思います。
テーマはズバリ「乱世」。
経済状況の厳しい昨今ですが、これまで世が乱れたときにも、逆境をバネに活躍を遂げ、あるいは自らを守り、生き抜いてきた人々がいました。
そんな観点から、10冊くらい紹介していければいいかなーと思います。
ということで第一弾は本書『定家明月記私抄』。
どちらかというと文化や芸術を読み解いた本ですが、稀代の芸術家の苦境を通し、彼の生きた時代をうかがってみたいと思います。

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2009-06-11 Thu
あなたは気付いていますか?昨日と違う今日に。そして今日と違う明日に。

『魔王』
伊坂幸太郎,講談社,2005年10月
★★★
久しぶりに読む伊坂幸太郎作品。ここで紹介するのは初ですね。
モーニングに連載していた『モダンタイムス』という小説があるのですが、まだ伊坂幸太郎を知らなかったころ(たぶん2年前くらい)、連載中の1話だけを読んで激しくのめりこんだ覚えがあります。
途中部分をちょっとだけ読んで、あれだけ続きが気になるというのは、本当に一文一文が無駄なく書かれているということなのでしょう。
『モダンタイムス』は2008年10月下旬に刊行されました。
これは今回紹介する『魔王』の50年後を書いた作品となっています。
ということで、まずは『魔王』から読んで見ることにしました。

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2009-05-09 Sat
火事になったらいち早く消化しなければなりません。でも本当は、地味だけど防火の方が大切です。
じゃあそれよりももっといい方法は?
それは、先に相手の家に火をつけることです。
『世界市場を制覇する国際標準化戦略』
原田節雄著,東京電機大学出版局,2008年9月
★★★★
![]() | 世界市場を制覇する国際標準化戦略―二十一世紀のビジネススタンダード (2008/10) 原田 節雄 商品詳細を見る |
<目次> 1.標準の持つ様々な二面性 2.人と組織の多面性 3.標準をめぐる時代の変化 4.出遅れる日本企業 5.アジア市場の特殊性 6.標準化組織の特徴 | 7.企業外組織の構造と活用 8.標準にまつわる知財権と法律 9.企業内組織の構築と活用 10.標準化委員会の知識と作業 11.国際標準化競争の事例検証 12.これからの海外進出ビジネス |
ということで、よくわかる標準化シリーズ最終弾です。
標準化戦略ってなんだ? という方はこちらをどうぞ。

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2009-03-08 Sun
メディチ家、ダ・ヴィンチ、マキャヴェッリ――。時代はルネッサンス。
ローマ法王となった父・アレッサンドロⅥ世の教会勢力を最大限に利用し、フランス王の援助も受けて、イタリア諸国とそして弟妹までをも操る非情の戦略家、チェーザレ・ボルジア。
本書は塩野七生が最初の長編として綴った、カエサルと同じ名前を持つ男の物語です。
『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』
塩野七生著,新潮文庫,1982年9月(単行本は1970年3月)
★★★
![]() | チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (1982/09) 塩野 七生 1970年度毎日出版文化賞受賞 商品詳細を見る |
チェーザレ・ボルジア(Cesare Borgia)は、若くして枢機卿の座に昇りながらも、聖職者としての地位を捨て、権謀術数を駆使してイタリア統一を試みた人物です。
強力な後ろ盾を駆使することはもとより、政治的な手腕に長け、瞬く間にその勢力を広げます。
本書前半はこのチェーザレの快進撃が綴られており、あらゆる手段で政敵を葬るその姿に胸がすく思いです。
一方で、チェーザレは妹との近親相姦や、兄弟すらも含めた政敵・部下の暗殺・処刑により悪名が高く、彼の死後も『毒薬使いのボルジア』として名が残ります。

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2009-01-24 Sat
イスラム教と言えば世界三大宗教の1つですが、キリスト教などに比べるとどうも馴染みが薄い僕です。ということで、イスラム関係の本について読んでみました。
『イスラームと世界史』
山内昌之,ちくま新書,1999年9月
★★
![]() | イスラームと世界史 (ちくま新書) (1999/09) 山内 昌之 商品詳細を見る |
<目次>
序.20世紀――戦争と革命の世界像
1.世界史の十字路――中央ユーラシア
2.現代史の中のイスラーム
3.中東の運命
4.歴史家の眼
5.国際社会の中の日本
**イスラム教**
11億人の信徒を持つ世界第2の宗教。
唯一絶対の神(アッラーフ)を信仰し、最後の預言者ムハンマドを通して人々に下したとされるコーランの教えを信じ、従う一神教。
偶像崇拝を徹底的に排除し、神への奉仕を重んじ、信徒同士の相互扶助関係や一体感を重んじる点に大きな特色。
(ウィキペディアより)

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