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ラ・フォル・ジュルネ
【経済産業】 『標準化ビジネス』
標準化戦略の決定版!



標準化ビジネス 『標準化ビジネス』

 藤野仁三・江藤学共著,白桃書房,2009年12月
 ★★★★

 <目次>
 1.標準の歴史
 2.標準とビジネス
 3.標準の技術的効果
 4.標準の作られ方とその効用
 5.標準の国際性
 6.新しい標準と認証ビジネス
 7.標準の法的リスク
 8.主要国の標準化戦略
 9.標準の企業戦略
 10.標準化の事例



さて今回は、最近出た(と言っても半年以上経っちゃいましたが)標準化の本をご紹介。
標準とは、例えばネジのオス/メスの形を決めるなどして、みんなで同じ部品を使えるようにすること。技術開発や、ひいてはビジネスの普及戦略に欠かせません
(詳しくは「標準ってなんだ?」もお読み下さい)


本書冒頭では、例えば日本における鉄砲の普及を例に、根来寺(鉄砲武装の傭兵集団"根来衆"の根拠地)国友村(名砲"国友筒"を量産)での技術波及の様子を紹介したりと、歴史的経緯も参考におもしろく書いてくれています。
「標準化」の基礎と応用について本当にわかりやすく、しかも簡潔かつ網羅的に示されており、標準化の教科書として決定版になるのではと思います。



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テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【標準化】 藤野仁三 江藤学
経済産業 | 00:32:25 | トラックバック(0) | コメント(0)
【経済産業】 『中国における技術標準化と特許』
WTO加盟により、もはや独自の産業障壁で国を護ることは許されない。
しかしその懐には、13億からなる巨大な市場が控えていた。



『中国における技術標準化と特許』
遠藤誠著,日本機械輸出組合,2008年5月
★★★★

中国における技術標準化と特許 <目次>
 1.はじめに ~「標準」・「標準化」とは~
 2.標準化に関する中国の法律制度の調査分析
 3.中国標準の発展状況
 4.中国の国際標準化活動への参加
 5.技術標準、特許、独占禁止の相互関係
 6.WTO/TBT協定と中国の標準技術
 7.おわりに ~中国における技術標準化と特許に対する
            日本企業の対応はどうあるべきか~









EVDやWAPIなど、少し前までは無謀な独自規格の目だった中国ですが、いよいよ国際標準化に戦略的に乗り出してきました。何しろ中国はスケールメリットがありますから、数が1つの影響力となる標準化の世界では、国際市場に与える影響は大きいです。

ということで、前回の『中国の科学技術力について』に続き、今回は中国の標準活動についての本をご紹介。こちらも2008年5月と、割と新しい本ですよ。
(標準化ってなんだ? と言う方はこちらをどうぞ)


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関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【標準化】 【知的財産】
経済産業 | 23:55:41 | トラックバック(0) | コメント(0)
【経済産業】『世界市場を制覇する国際標準化戦略』
火事になったらいち早く消化しなければなりません。
でも本当は、地味だけど防火の方が大切です。
じゃあそれよりももっといい方法は?
それは、先に相手の家にをつけることです。



『世界市場を制覇する国際標準化戦略』
原田節雄著,東京電機大学出版局,2008年9月
★★★★

世界市場を制覇する国際標準化戦略―二十一世紀のビジネススタンダード世界市場を制覇する国際標準化戦略―二十一世紀のビジネススタンダード
(2008/10)
原田 節雄

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<目次>
1.標準の持つ様々な二面性
2.人と組織の多面性
3.標準をめぐる時代の変化
4.出遅れる日本企業
5.アジア市場の特殊性
6.標準化組織の特徴


7.企業外組織の構造と活用
8.標準にまつわる知財権と法律
9.企業内組織の構築と活用
10.標準化委員会の知識と作業
11.国際標準化競争の事例検証
12.これからの海外進出ビジネス


ということで、よくわかる標準化シリーズ最終弾です。
標準化戦略ってなんだ? という方はこちらをどうぞ。

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関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【標準化】 【政治/社会】 原田節夫
経済産業 | 23:30:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
【経済産業】『特許と技術標準』
爆弾を解除しろ!

ということで、よくわかる標準化シリーズ第3弾です。
標準化戦略ってなんだ? という方はこちらへどうぞ。
特許ってなんだ? という方はこちらへどうぞ。



『特許と技術標準』
藤野仁三,八朔社,1998年4月
★★★★

特許と技術標準産業財産権標準テキスト 特許編
(2004/06)
発明協会特許庁

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<目次>
1.問題の所在と背景
2.交錯の事例
3.技術標準と標準化機関
4.特許法の視点
5.独占禁止法の視点
6.審判決例の検討
7.排他性制限の理論


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関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【知的財産】 【標準化】 藤野仁三
経済産業 | 18:15:34 | トラックバック(0) | コメント(0)
【経済産業】『コンセンサス標準戦略』
「私はパソコンのCPUを作る部品会社です。もっと売るにはどうたらいいでしょうか」

CPU以外の部分の値段を半額にして、でもあなたの作るCPUの価格はそのまま維持しましょう。
パソコン全体の値段が下がるので、たくさん売れるようになります。他の部分を作っている会社は儲かりませんが、あなただけは儲かります。


「新しい記録装置を考えました。たくさん売るにはどうしたらいいでしょうか」

パソコン、デジカメ、プリンタといったあらゆる装置について、あなたの記録装置以外は使えないようにしましょう。新しい記憶装置を作れるのはあなただけなので、飛ぶように売れるはずです。


そんなことが大真面目で可能になる、標準化戦略。
というわけで、よくわかる標準化シリーズ第2弾!(標準化ってなんだ? という方はこちら



『コンセンサス標準戦略』
新宅純二郎・江藤学編著,日本経済新聞出版社,2008年7月
★★★★★

コンセンサス標準戦略―事業活用のすべてコンセンサス標準戦略―事業活用のすべて
(2008/07)
新宅 純二郎江藤 学

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<目次>
1.コンセンサス標準とは
2.コンセンサス標準をめぐる競争戦略
3.コンセンサス標準を活用したビジネスモデル
4.試験・検査方法標準の戦略的活用
5.国際標準化における競争と協調の戦略
6.コンセンサス標準における知的財産の役割
7.コンセンサス形成の組織化
8.コンセンサス標準活用戦略のポイント




今回紹介するのは、標準化を利用した事業戦略の本です。
つーか事業戦略ってこんなに面白いのかよ! と目からウロコだったので五ツ星の評価です。
もちろん標準化の解説もしっかりなされていますので、標準化にそんなに詳しくない方でも楽しめます。

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関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【知的財産】 【標準化】 新宅純二郎 江藤学 ★★★★★
経済産業 | 17:42:38 | トラックバック(0) | コメント(0)
【経済産業】『標準化戦争への理論武装』
「今日からコンセントの電圧は230Vになりましたんで」
「ええー」



一番ビックリなのは電機メーカーでしょうか。製品を全とっかえしなきゃです。
それとも電力会社でしょうか。日本のインフラを全て作り変えなきゃなりません。
そんな理不尽がいつ起こるとも分からない、それが標準化戦争です。
ということで、よくわかる標準化シリーズ第1弾!
(「標準化ってなんだ?」という人はこちら


『標準化戦争への理論武装』
山田肇著,税務経理協会,2007年10月
★★★★

標準化戦争への理論武装標準化戦争への理論武装
(2007/10)
山田 肇

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<目次>
第一部 標準とは何か
第二部 公的標準、フォーラム、デファクトを識る
第三部 標準化と経営の密接な関係
第四部 世界は標準化とどう向き合っているのか
第五部 標準と日本の未来



まだ馴染みの無い人も多いかもしれませんが、標準化戦略がビジネスの現場で注目されています。
今回は、そんな標準化戦略の現状をわかりやすく説明した本をご紹介。

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関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【標準化】 山田肇
経済産業 | 12:10:34 | トラックバック(0) | コメント(0)
【コラム】標準化戦略ってなんだ?
「標準化」ってご存知ですか?
JISやISO、IEEEなどの名前を聞けば分かるかも。
要するに、技術について規格(標準)を作ることを、標準化と言います。

これが事業戦略に組み込まれると、実におもしろいんです!
僕は今後も標準化戦略をレビューしていきたいと思うので、ここで簡単に解説します。



1.標準化して、何が嬉しいのか

ネジが手造りで作られたころ。
ネジは基本的には、対応する1つのナットにしか使えませんでした。
そこで穴のサイズや螺旋のピッチをみんなで決めたところ、ネジはどのナットにも使えるようになりました。
これが標準化です。

プリンタの用紙もA4、B5とサイズが標準化されているおかげで、どのメーカーの紙を買ったとしても、どのメーカーのプリンタにも使うことができるのです。


みんなが便利になる、技術の標準化。
ここではWindows OSの例をとって、もう少し詳しくその効果を説明します。


Windows OSは、市場戦略を進めた結果、PCユーザの大多数がWindowsを使うようになりました。これを「事実上の標準(デファクトスタンダード)」と言います。(※1)

すると、自然と使えるソフトウェアもWindows向けが多く発売されます。
「みんながWindowsを使うなら、僕もWindowsがいい」
ということで人が人を呼び、Windowsはさらに普及しました。このように、技術が標準になると、加速度的に市場が広がることになります。

そしてさらに、一度Windowsに慣れた人は、なかなか他のOSには移れません。何しろめんどくさいですからね。このように技術が標準になると、市場が固定化されて長続きすることにもなるのです。


以上ように、標準化することでその技術について市場の拡大と維持を図ることが可能です。

なお標準の種類には他に、JISや国際機関で製造者とユーザが集まって造る、「公的標準」があります。そしてさらに、次に説明する「フォーラム標準」がいま隆盛しています。

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Otoya | 13:00:21 | トラックバック(0) | コメント(0)