2011-03-26 Sat
価値とは何か、美とは?このマンガを読む限りでは、前者を「ビジネス」と置き換え、後者を「人生」と解釈できるかもしれません。
置かれた状況下でなんとか口を糊そうと糧を生みつつ、その苦労の上でアイデンティティを探ろうと足掻く。そういった生きることの辛さと意味を、こうもおもしろおかしく見せ付けてくれちゃうんだから、このマンガは本当にたまりません。

『へうげもの』
山田芳弘著,講談社,2005年12月~
現在『モーニング』にて連載中,単行本①~⑫服
★★★★★
第32回講談社漫画賞一般部門ノミネート
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞
第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞
第1服~8服のレビューはこちら

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2009-07-02 Thu
武か数寄か、それが問題だ。
山田芳弘著,講談社,2005年12月~
現在『モーニング』にて連載中,単行本①~⑧服
★★★★★
さて、しばらく続いております乱世特集第5弾です。
戦国時代に覇を鳴らした豊臣秀吉について前回ご紹介しましたが、今回は同時代人の目を通し、乱世に育った文化「わび」について紹介したいと思います。
(これまでの乱世特集はこちらから)
本書は、信長や秀吉に使えた戦国時代の大名・古田織部正が主人公。
立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲といった数寄を追い求めていきます。
この本の特徴はですねー、もう一言で言えば味。
こんな味のあるマンガは滅多に無いです。

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