2009-02-28 Sat
「私はパソコンのCPUを作る部品会社です。もっと売るにはどうたらいいでしょうか」CPU以外の部分の値段を半額にして、でもあなたの作るCPUの価格はそのまま維持しましょう。
パソコン全体の値段が下がるので、たくさん売れるようになります。他の部分を作っている会社は儲かりませんが、あなただけは儲かります。
「新しい記録装置を考えました。たくさん売るにはどうしたらいいでしょうか」
パソコン、デジカメ、プリンタといったあらゆる装置について、あなたの記録装置以外は使えないようにしましょう。新しい記憶装置を作れるのはあなただけなので、飛ぶように売れるはずです。
そんなことが大真面目で可能になる、標準化戦略。
というわけで、よくわかる標準化シリーズ第2弾!(標準化ってなんだ? という方はこちら)
『コンセンサス標準戦略』
新宅純二郎・江藤学編著,日本経済新聞出版社,2008年7月
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![]() | コンセンサス標準戦略―事業活用のすべて (2008/07) 新宅 純二郎江藤 学 商品詳細を見る |
<目次>
1.コンセンサス標準とは
2.コンセンサス標準をめぐる競争戦略
3.コンセンサス標準を活用したビジネスモデル
4.試験・検査方法標準の戦略的活用
5.国際標準化における競争と協調の戦略
6.コンセンサス標準における知的財産の役割
7.コンセンサス形成の組織化
8.コンセンサス標準活用戦略のポイント
今回紹介するのは、標準化を利用した事業戦略の本です。
つーか事業戦略ってこんなに面白いのかよ! と目からウロコだったので五ツ星の評価です。
もちろん標準化の解説もしっかりなされていますので、標準化にそんなに詳しくない方でも楽しめます。

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