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【技術】 『プログラミングでメシが食えるか!?』
長時間労働、精神的・体力的にキツく、その割に大手の下請で儲からない。
プログラマーって本当にそんなもの?

 『プログラミングでメシが食えるか!?』
         -成功するプログラマーの技術と仕事術-

  小俣 光之

  2007年1月

  秀和システム

  ★★★





<目次>
プログラミングの技   プログラミングの心   プログラミングの匠  プログラミングの穴
プログラミングの壁   プログラミングの道   プログラマーの仕事  プログラマーのやりがい
プログラマーの稼ぎ  プログラマーのキャリア




プログラマーに対する偏見(と現実)に警鐘を鳴らし、プログラマーが“クリエイティブで刺激的な仕事”であり、積極的に目指すに値する職業であることを主張するHowTo本。
タイトルがなかなか強力なので、つい手にとってしまいました。
著者はソフト会社の社長かつ現役のプログラマー。その経験から得たノウハウを68章、たっぷり紹介しています。

◇“優秀なプログラマー”とは?

本書はいわゆるSEではなくコーディングを行うプログラマーを対象としています。

前半はプログラミングスキルの話。プログラミング言語レベルの話が中心になります。
 「オブジェクト指向(※1)は必要か?」(→pp.)
 「コメントは残すべき?」(→pp.)
どれもなかなか興味深いテーマですが、私が一番新鮮だったのは処理時間について。
処理に時間がかかる=コストがかかる
ビジネスの世界では当たり前に言われることですが、この考え方を関数レベルにまで適用しています。

特に標準ライブラリ関数(※2)の扱い。標準ライブラリと言っても処理に時間はかかります。
 「不要な関数呼び出しがないか?」
 「繰り返し(の中or条件式)にある関数は外に出せないか?」
特に繰り返しのテクニックはソースコードまで示して説明されているので、非常にわかりやすかったです。
ほんの少しの工夫で絶大な改善が起こり得るのがソフトウェアの良いところですが、それの具体例を初めて知った気がします。

※1 データと、それに関連する処理をまとめたものをオブジェクトとし、オブジェクト間のメッセージのやりとりでシステム全体の機能を実現する方法
※2 大抵のプログラミング言語では、よく使う機能があらかじめ用意されている(自分で作らなくてもよい)




◇若者よ、プログラマーを目指せ

後半は仕事術について。
プログラマーのために書かれていますが、どの職業でも通じるノウハウが紹介されています。
結局は、社会人としての能力(※3)が高い人はどんな職業をしても“仕事が出来る”わけですね。

仕事への取り組み方、お金に対する考え方など具体的、現実的な話題が多く、参考になります。
コミュニケーションがやはりどうあっても大切なようです。

前半・後半通してですが、個々のノウハウよりも、そこに至った思考過程を辿ることが非常に大切ではないかと思いました。というか、HowTo本なら大抵そう読むべきですね。
それぞれのノウハウの目的がはっきりしているので、簡潔で読みやすいです。
さすがに「著書を書いて技術をアピールしよう」と書いているだけあります。
その割に誤字脱字が多いのが、御愛嬌で済ませていいものだろうか、とは思いますが。

(※3 経済産業省が「社会人基礎力」についてガイドラインを定めています)



◇そうは言っても…

何か仕事を頼むとき、“何でも屋”より“専門家”に頼みたいと思うのは当然のこと。
“作業の人手”ではなく“高い技術”を提供できるようになると、プログラマーは単なる下請けではなくなる、と著者はいいます。

ソフトウェアは、作成者の技量が品質に顕著に反映します。
そういった意味では“職人技”としての側面があります。
一方、科学技術に立脚した理論の集合体として今日のソフトウェア開発が存在していることも事実です。
品質の高いソフトウェアを作るエンジニアは、職人芸と工学のバランスを求めることが必要です。そして、そのバランス感覚が“センス”なのではないかというわけですね。

本書では、プログラマーを職業と見るより“プログラミング職人”と捉える方が、こだわりが生まれ、そして他人に誇れる技術を身につけることができる、と述べています。
具体的な実践方法も紹介されていますが、現実にそのスタイルを実現するには時間をかけて少しずつシフトしていく必要があり、それはかなり難しいのではないかと思います。
大学生の頃(あるいはそれ以前)から意識して、そういったスタイルの会社に就職するのが一番、とのことですが(確かにその通りではありますが)、果たして大学生にその判断ができるのかどうかが最も難しいところなのではないでしょうか?



いわゆる純粋な技術書ではないにも関わらず、プログラミングについてここまで詳しく書かれた本は珍しいのではないでしょうか。経験に基づいたエピソードが多く読みやすいので一気に読んでしまいました。
SE、プログラマはもちろん、情報系の大学生も一読しておきたい本です。



** 著者紹介 **
小俣 光之 (こまた みつゆき)
日本シー・エー・ディー株式会社代表取締役社長。平成元年、新卒で入社。CADシステムの開発販売担当。3年で事業部を作ったが大赤字。その後受託開発で盛り返し、C言語やネットワークプログラミングの著書を書きながら、プログラマーが幸せになれる職場を目指してチャレンジを続け、2005年12月より現職。
プログラマー社長として「プログラミングでメシを食えるか!?」を執筆し、プログラマーが幸せになれる社会を目指して燃えている。 (公式HPより)
著者:
 コンピューターのページ
 「プログラミングでメシが食えるか!?」サポートページ


** この本を紹介しているサイトさん **
・「叡智の禁書図書館<情報と書評>」さん
・「組み込まれたエンジニア」さん

sing

テーマ:ソフトウェア開発 - ジャンル:コンピュータ

関連するタグ sing 【一般書】 【科学/技術/専門】 【HowTo】 小俣光之
科学/技術/専門 | 23:40:17 | トラックバック(1) | コメント(4)
コメント
TB有り難うございました
現場では、本当に中国とか海外に出しちゃう昨今ですが、やはりこういう地道なことをコツコツ積み上げていることの価値や大切さを、考えさせられます。

本書で書かれたようなことを意識して、仕事をしている人とそうでない人では、やはり長年の間に差がつくことは否めないかと・・・。

類書が少ないだけに、興味深い本だと思いました。TBどうも有り難うございました。
2009-12-10 木 23:12:46 | URL | alice-room [編集]
Re: TB有り難うございました
コメント&TBありがとうございます。実は目次一覧を使わせて頂きましたm(_ _)m

本書はプログラミングの“方法”ではなく“コツ”や“考え方”を扱っているのが気に入りました。新しい技術を取り入れることは大切ですが、それを使う人がどう考えるのか、がより重要なわけですね。

よろしければこれからもお立ち寄りください。
2009-12-13 日 23:08:33 | URL | Sing [編集]
書評ありがとうございます!
丁寧な書評ありがとうございます。
誤字脱字、すみません。。
本書を書いて早くも2年が過ぎますが、急激に受け身のプログラマー仕事は厳しくなってきています。不景気など社会的な変化+SaaS,クラウドなどサービス指向などにより、そもそも開発の仕事がどんどん減るor小振りになっています。大手SIerでは人が余り、社外に出さずに社内・グループ企業で何とかしろ、と指令が出ていて、下請的な会社は仕事を探すのが困難になり、値下げ競争にもなっている感じです。
一方、知識や経験を伴う技術力があって、新しい分野を切り開いたり、困難な問題を解決できるプログラマーは圧倒的に不足していて、方々でプロジェクトが火を噴いています。
教育機関はそういう現実をしっかり反映した指導をして欲しいのですが・・・。
元気が良いのは小さくてもオリジナリティで勝負しているところですね。私もメンバーたちとモノ作りを楽しみながらがんばっています。
#Spyseeでたまたま見つけて飛んできました。
2009-12-14 月 09:45:47 | URL | 小俣 [編集]
Re: 書評ありがとうございます!
◆小俣様
コメントありがとうございます! まさか著者ご本人からコメント頂けるとは思っていませんでした。
私も(組込みですが)ソフト開発が仕事ですが、まだまだ経験が浅いので貴書は読後(書評後)も重宝しております。

仰るとおり、教育機関は教科書的な内容が中心なので、実践的なプログラマは育ちにくいかもしれませんね。教育から採用までを通して連携するのがベストとは思いますが……

私の勤める会社も人員はかなり減っています。やはりどの業界であってもオリジナリティがキーワードになるようですね。

よろしければこれからもお立ち寄りください。
2009-12-15 火 21:06:06 | URL | Sing [編集]
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「プログラミングでメシが食えるか!?」小俣 光之 秀和システム
私自身はプログラマーでもないし、そちらでメシを食っていく気もないのだが、立ち読みしたら、従来ではあまり見かけないタイプの本だったし、個々のプログラム言語に固執することなく(Cばっかりだけど)、より俯瞰的な視点で、且つ具体的な経験も織り交ぜながら、実務的な..
2009-12-10 Thu 23:04:40 | 叡智の禁書図書館<情報と書評>

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