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【文化】 『知っておきたい日本の神様』
初夏に教会で式を挙げ、晩秋親族を菩提寺に弔い、
星降る夜にはクリスマスを祝って、新春神社で御神籤をひく。




知っておきたい日本の神様 (角川文庫ソフィア)
 『知っておきたい
      日本の神様』


 武光誠著,角川ソフィア文庫,2005年11月
 ★★★★










                <目次>
1.あなたの近所の神様の
      ルーツをご存知ですか
2.一番古い神様たち
3.神様の頂点、高天原の天照大神
4.天照大神の家来筋の神々
5.地方の神々
6.神様にされた伝説上の人物
7.神様になった人間
8.外国から来た神様
9.動物も自然も神様
10.神道とは何なのか
11.生活の中の神道
12.お参りの旅



「神様」と聞いて何を思い浮かべますか?

日本には12万社の神社があるそうです。
しかし同時に寺社・教会も多くあり、また他宗教のイベントも盛んで、外国に比べ日本は「宗教が無い」と言われることも。でもそれは本当でしょうか?
ということで1冊紹介したいと思います。

本書はいわゆる宗教論ではなく、民俗学や政治・社会構造を踏まえて、「神道」が歴史とともに、必要に応じ形を変え担ってきた機能・役割から紹介します。


========


◎天下統一に先立ち、まずは天上界を統一

宗教の持つ機能の1つに、「支配のツールである」ということが挙げられるでしょう。
教化し思想を統一することで、統治者は民族の支配を有利に進めることができます。
これはキリスト教の宣教師などに有名ですが、神道も当然にこの役割を担ってきました。

上代、日本はそれぞれの地域に「氏神」と呼ばれる土着神がいました。
現在これら日本の神様は全て、天照大神を頂点とする天上世界の系譜に組み入れられています。
たとえばどの神様はどの神様の子孫だとかですね。
そしてこのような「系譜作り」が、支配の歴史を現していたりします。

天皇家の神(天照大神)が天上でも一番偉く、他地域の神々はそれに従属している。
だから現世でも同様の上下関係で然るべき。


このようなストーリーを作ることで、古代の権力者は支配を正当化しました。
たとえば大国主命の天照大神への「国譲り」はその代表的なものと言えるでしょうか。
このような思想統合が日本の統一に一役を買ったのは歴史が証明しているところ。
本書ではこのような神話についても説明します。

(「神話に込められた歴史的事件」についてはこちらもご参照ください)



◎なんかフォースに似てる

さて、では信仰としての神道とはどのようなものなのでしょうか?

「自分の良心で判断して正しいと思ったことをしろ」

一言で言えばこれだそうです。
宗教とは、そもそも「神」という架空の概念を上位において自分たちを律するものだと思います。
神道の教義もまさにそれで、人は良心を信じ、神様はそれを監督するというもの。
では肝心の、律してくれる・見守ってくれる神様はどこにいるのか?
というと、日本には八百万もいるわけです。


日本は農耕社会にありました。
農耕にあたり自然は大きな脅威であり、強烈な危機意識や管理意識が求められます。
そのような必要から生まれたのが、自然すなわち自分を取り巻くあらゆるものに留意感謝すべきという思想であり、やがてそれらは「神様」として具象化するようになりました。



◎日本には宗教が無い?

よく「米粒には7人の神様がいる」というように、感謝を促すシステムである「神様」は形を問わず文化として我々の生活に織り込まれています。
そもそも、特定の1つの神を信じ他を排他することだけが宗教ではありません。
著者は言います。

「数多ある自然現象の中で、自分のまつるものだけが神になる。神と人間の関係は、自分の好きな人間と付き合い、何かのおりに助けてもらう人間関係と似ている。」

ここで自然現象には死者や自然、生きている動植物、生きている人間、概念、あらゆる全てが含まれます。人は好きなものを「神様」として信仰すればいいし、しなくても文句を言われることはありません。クリスマスだって祝えばいいんです。

あくまでも目的は「感謝し、自分を客観的に見て律すること」にあるので、拝む先はエロ本だってかまいません。



◎どんな本なの?

本書は日本にある各神社の由来や歴史を紹介します。
いやー本当になんでも神様にしますねこの国は。
また外国の神様を取り込むこともしていて、これは鉄砲や鋼鉄艦をわずか数十年で国産化した日本人の性質の1つともとれるでしょう。
これら「神様」について、あくまで歴史的事実や文化から客観的視点で解説します。


さて、もうすぐお正月です。
初詣でもそんな神様の謂れを考えながら、自分を見つめ直すための願賭けをしてみてはいかがでしょうか。



** 著者紹介 **
武光誠(たけみつ まこと)1950~
明治学院大学教授。歴史哲学や比較文化的視点からの幅広い執筆活動を展開、日本の思想文化の研究に取り組んでいる。
『日本人なら知っておきたい神道』『日本地図から歴史を読む方法』『名字と日本人』『邪馬台国がみえてきた』など多数。
(本書より)



** 他にこの本を紹介しているサイトさん **
「関心空間」さん
「混沌脳内」さん
「eclipse-moon」さん
「海鳥暁探偵事務所」さん
「読書の先、読書のあと」さん
Otoya


テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ Otoya 【一般書】 【文化/芸術】 【神様】 武光誠
文化/芸術 | 00:10:23 | トラックバック(0) | コメント(0)
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