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【マンガ】 『天にひびき』
「あれほどの音楽に接して 何かせずにはいられないって…
 その気持ちだけは。」


『天にひびき』


   やまむらはじめ

   ヤングキングOURS 平成21年7月号より連載

   少年画報社

   ★★★★








<あらすじ>
新東響オーケストラは来月の公演に向けて練習の真っ最中。落ち目の指揮者を客演に迎え、練習は捗っていなかった。休憩時間の後なぜか戻ってこない指揮者にメンバーが苛立ち始めたとき、一人の見知らぬ少女が練習室に入ってきた。
楽団メンバーが訝しがる中、少女は当然のように指揮台に立ち、そして、腕を振り挙げた。

その瞬間、オーケストラが反応した。

メンバー達自身もなぜ演奏を始めてしまったのかわからない。
しかし、その少女の指揮の下、まだ練習中の交響曲の“完全な演奏”が始まった――



◇『のだめ』の次はコレだ!

『のだめカンタービレ』が完結し、マニアックなクラシック音楽マンガがなくなったと嘆いていたら、とんでもない作品がスタートしていました。しかも著者が『カムナガラ』のやまむらはじめ氏、掲載誌が『トライガン』のヤングキングOURSとくれば、かなり期待大です。
(のだめも実は続編が始まっていますが…)

本編は、ヴァイオリン専攻の音大生・久住秋央(くずみ・あきお)の視点で語られます。
久住は子供の頃、非常に強烈な演奏を目の当たりにします。自分と同い年くらいの少女が突然指揮した交響曲が、あまりにも感動的で心に焼きついて忘れられない、という。

『のだめ』では、指揮者はムジクスの千秋、演奏者はカントルののだめという役割でしたが、今回は指揮者がカントルです。もう少しくだけた言い方をすると、感性に訴えかける演奏をするタイプ。
本作では恋愛に発展することはなさそうですが。
それにしても、あとがきでも触れられていましたが『のだめ』ほどの大人気タイトルが席巻しているときに、よく同じジャンルの作品を発表するなぁ、と誰もが思いますよね。それでも、しっかり差別化できているところが、私が好感を持ったところです。



◇指揮者ってなにしてんの?

本作の“主役”は指揮者。

「指揮者なんて自分で音を出さないし、誰がやっても同じじゃないの?」と思われる人も少なくないようですが、ハッキリ言って全く違います。

例えばこちら。「指揮者なんて誰がやっても同じじゃね?」と思う人のための同曲異演集

私も、第九のCDは5枚持っていますが、指揮者によってテンポが変わったり聴かせたいパートが違ったりと、それぞれ特徴があり全く別の曲のようです。ちなみに5枚の指揮者は、カラヤン、フルトヴェングラー、佐渡裕、スクロヴァチェフスキー、ラトル(敬称略)です。有名どころばかりですが。

本作では、突然現れた小学生のひびきが腕を振り上げたとき、プロの演奏者たちが反応しました。それは"子供の遊びにノってみた"とか"意外とうまく指揮するからで付き合ってやった"とかではなく、反射的にプロとして音を出すところだと体が判断した。

「音だけが作り得る美の世界というものがあるとして、
その様な世界を完璧に体現する演奏は可能なものだろうか?」

日々そんな世界を目指して思考を重ねる指揮者と、その世界を実現するため研鑽を積む演奏者。
プロのオーケストラの実際の様子がよくわかり、オーケストラが身近に感じられるようになるかも知れません。



◇自分の"中に"音は鳴っているか?

質の高い音楽はあらゆる人に通じる共通言語です。だからこそ、それを生み出すことはとても難しい。

秋央がひびきにピアノ伴奏を頼んだ時のレッスンでは、迷いのある秋央のヴァイオリンは、ひびきのピアノが作り出す音の世界にしっくりハマる音を奏でることができませんでした。
「歌わなきゃ 歌わなきゃ このステージに見合った音を…」と焦るのは、その時点で平常心が保てておらず、つまり”自分の音”が鳴らせていない。
それがわかってても実際に再現するのは大変な努力が必要なのですが。

ひびきは技術は(ストーリー的に)未知ですが、その音楽は聴く人を引き付けてやまない圧倒的なものです。
しかし、指揮者はオーケストラがないと音が鳴らせない。自分の音楽を追求することもできない。「だからこそ強く つよく 自分の中に音楽を奏でておかなくちゃならない」のだそうです。
言ってみればイメージトレーニングのようなものですが、やはりどういう演奏をしたいかが具体的に描けていないと、オーケストラを引っ張っていくことは出来ないのでしょう。

音楽や芸術に限ったことでありませんが、人々を感動させるものを生み出すための努力というのは、えてして地道なものです。練習や勉強といった、1つ1つの作業は全く地味で芸術とは程遠いかのように思えることも多いのですが、それをやり抜くことのみが世に認められる結果を残す方法です。



気持ち的には★5つ付けたかったのですが、なにより現在(音大生)のひびきがまだほとんど指揮をしていないので、期待を残す意味で★4つです。
まだ始まったばかりの物語。小学生でプロのオケを指揮した彼女が10年の時を経て、どんな音楽を見せてくれるのか。あまり長く続ける物語ではなさそうな気配はありますが、当サイトとしては追っていきたいと思いますので、再びのレビューを楽しみにお待ちください。



** 著者紹介 **
やまむらはじめ

** この作品を紹介しているサイトさん **
・「まんが人blog」さん

sing

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マンガ | 23:06:20 | トラックバック(0) | コメント(0)
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