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【人物】 『佐藤可士和×トップランナー31人』
「店が繁盛して儲かったら、どうする?」

『佐藤可士和×トップランナー31人』
   Kashiwa-Dangi Presented by UOMO

   佐藤可士和

   1986年4月

   集英社

   ★★★★★






<目次>
1 柳井正、松井冬子、佐渡裕、来栖けい
2 矢沢永吉、大和悠河、山本宇一、中村勇吾、岡田斗司夫、松井龍哉、
3 古田敦也、松嶋敬介、真矢みき、片山正通、勝間和代、千住博、
4 諏訪内晶子、SANAA(妹島和世&西沢立衛)、假屋崎省吾、石田衣良、辻口博啓、
5 茂木健一郎、武田双雲、滝沢直己、森田恭通、蜷川実花、
6 村上隆、手島龍一、村治佳織、タイラー・ブリュレ、岸田周三


N702iD
就活特集第4弾は、全世界レベルの活躍を続けるプロフェッショナル達に仕事の極意を訊いてみましょう。インタビュアーは、ユニクロやSMAPなどのプロダクトデザインを手掛けたクリエイティブディレクターです。どうでもいいですが、singは可士和さんをひそかに尊敬しています。さらにどうでもいいですが、彼がデザインした携帯電話N702iDのユーザーです。そういう個人的感情を差し引いても、★5ツに値するエネルギーを秘めた1冊です。
(言い訳を兼ねて)"ツッコマビリティ"の高い紹介記事です。



◇つくる

まず本書で最も多く登場するコトバが“つくる”。“作る”でも“造る”でも“創る”でもなく、あえて“つくる”と表記しています。
私が思うにその理由は、彼らが目指しているのが“モノ”をつくることではなく、“そのモノが存在する世界”をつくることだからではないかと。
「ある環境に自分の作品を一つ置くことで、その環境にどんな変化が起こるか」千住博
彼らは常に、自分の仕事が社会に与える影響を考え続けています。

「アイデアを考える時 (略) 世の中にないものを懸命に探し、つくろうとしがちなんだけど、これは危険な発想です」山本宇一
アイデアや思考法について興味を持っていた自分にとっては衝撃。言われてみれば当たり前ですが、ユーザーが気付いていない“普通の中にある価値”をどれだけ魅力的に提案できるか、つまり、共感を呼びやすいものが(プロダクト)デザインにおいて大切ということですね。妙なアーティスト魂にハマっていない優れた視点の考察です。



◇何のために仕事をする?

記事冒頭の問いかけですが、あなたならどう答えますか? 就活生なら、ぼんやりとでもイメージしていますか?
矢沢永吉の知人の料理人はこう言います。
「儲かったら食材にもっとお金をかけて、お客さんに喜んでもらいたい」
ユーザー視点が大切といわれて久しいですが、本当の意味でお客の満足を考えている人のコトバですね。
ちなみに私は高級スピーカーでも買いたいなー、という、とっさに浮かんだにしても煩悩丸出しのイメージしか出てきませんでした…

本書に登場する“プロフェッショナル”たちは、自分の意志で心身・技術を磨き上げていくことで“良い仕事”をしようと努力し続けています。まだイメージができていない人は、まず日々のひとつひとつの仕事を確実に続けることから始めてみてはどうでしょうか?



◇自分ならではの視点、もってる?

本書はインタビューごとに“可士和視点”として要点をまとめてあります。後から見返したり、こうした書評を書く際にはとても有用なものですが、このエントリを書くにあたっては、あえてここからの引用はしていません。
代わりに自分にとってグッとくるコトバをいろいろ抜き出しながら読みました。いくつか例を挙げるとこんな感じ。
目指すターゲットを持たないかぎり、人生は成功しない柳井正
「真矢みき」という名前は、私が怠けたら怠けただけ価値の低い名前になる。真矢みき
これは自分の作品じゃなくて、社会的なものなんだっていう冷静な視点を失わないようにしています千住博

結果的に“可士和視点”とかぶってるフレーズが多いのですが、“sing視点”も捨てたもんじゃないな、とひそかにほくそ笑んだり。どうでもいいですね。
しかし、やはりこのフレーズだけ読むよりも、会話の流れに沿って辿り着いた真理として読む方がより深く共感できると思います。少しでも目を引くフレーズがあった方は本書の一読をおすすめします。



◇余談

(1)「甘さ控えめ (略) 僕にはその意味がわからない」

完全に同意! 甘いものを食べに行っておいて「甘くなくておいしい」とか矛盾の極みですよね。甘党なめんなって感じです。

(2)「これでいい」
「これでいい」というコトバは、皆さん普段よく使うと思いますし、本書にも頻繁に出てきます。が、私はこのコトバに不満があります。それは、プロが自分の仕事の内容について自信を持って判断するのならば、「これ"で"いい」ではなく「これ"が"いい」と言ってほしいということ。
“で”だとなんか妥協した感があると思いません? 「ホントはもっと良いものが出来るけど、今回はこの程度“で”いいでしょ」みたいな。



◇圧倒的な圧倒が必要

本書は上に挙げた他にも座右の銘に採用即決レベルの名言が盛り沢山ですが、重要なのは、その発言者たちは並々ならぬ努力と計り知れない価値を生み出す“仕事”をしてきた人ということ。
これらの“名言”はコトバとしてはシンプルなものばかり。
しかし、自分の実感として「それ!そうだよね!」と本当に“わかる”ことは決して多くありません。

31人の違う職業の話を読んで、彼ら全員に共通する“スタイル”があることは何となくわかりました。それが“プロフェッショナル”ということかもしれません。
しかし「では自分のスタイルはどんなものか」と考えてみると、まだモヤモヤしたもので具体的なイメージは見えてきませんでした。

ただ、ヒントになりそうだと思うことは見えてきました。それは、“圧倒される”こと。しかも、なるべく若いうちに。
「自分が良いと思ったイメージをどれだけ忠実に表現できるか」自分良いと思うものが他人も良いと思うかは感性に依り、それを表現(具現化)するには技術が必要。
まずは、自分の中に“求める理想”が必要なのではないか、と思いました。どんな良いものをつくっても、それで満足しては次がない。理想を指向し続けることでエネルギーが生まれるのではないでしょうか。

本書は、石田衣良氏による「この気を浴びよう」というコピーが付けられていますが、読むとまるでシャワーを浴びるかように気持ちをリフレッシュできます。毎朝一人分ずつ、読み返したい一冊です。

ちなみに、singの選ぶトップランナー32人目はこの人です。
最後に仕事の目標にしたい一言:「オフに料理を作る余裕くらいはもっておきたいですね」諏訪内晶子(ヴァイオリニスト)



佐藤可士和
** 著者紹介 **
佐藤可士和 (さとう・かしわ)
デザイナー、アートディレクター、クリエイティブディレクター。
博報堂を経て「サムライ」設立。SMAPのアートワーク、docomo N702iD/N703iDのプロダクトデザイン、ユニクロのクリエイティブディレクション、楽天グループのブランディング、国立新美術館のVIとサイン計画、幼稚園、大学、病院のトータルプロデュースまで進化する視点と強力なビジュアル開発力による幅広いクリエイションは多方面より高い評価を得ている。東京ADCグランプリ、毎日デザイン賞ほか多数受賞。明治学院大学、多摩美術大学客員教授。
(本書より)

** この作品を紹介しているサイトさん **
・「リニューアル式」さん
・「ゆりっぺの読書日記」さん
・「=行動読書=多読書評ブロガー石井による月間読書量101冊中のおすすめ本 書評ブログ ~リード&アクションで人生を変えよう!!~」さん

** 働くことを考える本 **
『地頭力を鍛える』
『日本の電気産業に未来はあるのか』
『思考の整理学』
『「ほぼ日」の就職論。』
『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(1/2)
『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(2/2)

sing

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歴史/人物 | 10:01:23 | トラックバック(0) | コメント(0)
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