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【社会/政治】『アメリカの宇宙戦略』
今年は「世界天文年2009」なんだそうです。
宇宙と言えば、40年も昔の技術で人間を月へ送り込んだアメリカ。
スペースシャトルの2010年退役や、遅々として進まないISS(国際宇宙ステーション)の建設を見ると、あの時代が夢のように思われます。
その一方で、実は極秘裏に宇宙基地を作っていたり…、なんて空想も膨らみます。
(この辺は『MoonLight Mile』というマンガがかなりのリアリティで描いているので、宇宙に興味がある人は必読)

さて今回は、そんなアメリカの宇宙戦略を探ってみました。
著者は時事通信社ワシントン支局長(現職)。信頼できる内容です。


アメリカの宇宙戦略 (岩波新書)
 『アメリカの宇宙戦略』 
 明石和康,岩波新書,2006年6月

 ★★★★

 <目次>
 1.シャトルの光と影
 2.宇宙への野心
 3.ブッシュの新宇宙戦略
 4.冷戦から対テロ戦争へ
 5.ミサイル防衛
 6.岐路に立つ超大国









========


1.お金が無い!!

ケネディの宣言からわずか8年で人間を月に送り、1980年代には「スターウォーズ計画」(※)なんかを提唱したアメリカ。
実は月の裏側に秘密基地があったり、あるいは衛星軌道に軍事ステーションがあったり。
そんな妄想も膨らむアメリカ。

でも内情を知れば知るほどいっぱいいっぱいのようです。

本書を読むと、何にするにもお金なんだなあと思います。
そしてお金と言えば政治
アメリカの宇宙開発計画がどれだけ政治に左右されてきたかがわかります。
そんな中、アメリカの宇宙開発は月面着陸以降、不利なことしか起きていません。

冷戦終結。NASAの腐敗。
2003年2月のスペースシャトル・コロンビアの空中分解事件。
ブッシュによるアフガン・イラク戦争。
そして始まった金融恐慌。


僕は、今後のアメリカによる宇宙開発は相当に暗いんじゃないかと思います。
それに拍車をかけるのが「目的」の不在。
単に科学的好奇心だけでは宇宙には行けません。
宇宙よりも地球、というか国内のことをするので今後のアメリカは精一杯のはずです。


※衛星からレーザーを発射して、敵ミサイルを迎撃するという素敵な計画。



2.後継機オリオンの目的地

ところで、スペースシャトルの賞味期限をご存知ですか?
実はスペースシャトルは1998年には退役予定でした。
しかし諸事情から活動を続け、それでも2010年9月30日には全機廃止と相なります。

シャトルの後継機となるのがオリオン
次期有人月着陸計画や、2020年の月面基地建設にも使われる新鋭機。
そんなオリオンのシャトルとの違いは2点。

Ⅰ)多段式ロケット
効率性の観点から、翼の無いロケットタイプに戻ります。
シャトルの外見がかなりカッコ良かったのでこの点は残念。

Ⅱ)「シャトル」ではなく「宇宙船」
燃料に液化メタンを使用。つまり水素だけ積んで、目的地で二酸化炭素を採集し、メタンを作り出し燃料とします。
目的地とはズバリ火星! オリオンは有人火星探査を前提とした「宇宙船」なのです。

夢が膨らみますね。



3.神舟計画、そして日本は…

計画によればオリオンは2008年に完成予定。
あ、あれぇーおかしいな…もう2008年過ぎちゃってますけど…

アメリカの外に目を向けると、中国の存在が目を引きます。
2006年に「神舟」を打ち上げ、有人飛行を成功させた3つ目の国になった中国。
独自の宇宙ステーション開発も予定しており、高度36000メートルから你好です。
最近では本格中華の宇宙食化にも成功しました。さ、さては本気だな…!

一党独裁の共産主義で予算はある程度割けるし、国全体の経済もうなぎ登り。
また軍事技術向上という点で、宇宙開発は大きな「目標」にもなっています。

野心満々の中国に比べて日本は一体どうなっちゃってるの?
結局ガンダムはいつできるわけ? と不安になってしまいます。
(まあ僕はザクのが好きなので、無理してガンダムまで作ってもらわなくても結構ですが)

そんな日本にも期待の持てるニュースが。
HⅡ-Aロケットの打ち上げは好調で、月や火星付近衛星への探査機もしっかり飛ばしています。
そして有人飛行計画も。
4人~6人乗りの宇宙船を作り、月飛行や宇宙ステーション化も視野に入れられた計画。
これはもういち早く実現して欲しいですね!


前述した『MoonLight Mile』の登場人物の一言に、次のようなセリフがあります。

「これからは高高度を制したものが世界を制する」

制さないまでも、日本もぜひ宇宙開発に向けてがんばって欲しいところです。



**著者紹介**
明石和康(あかしがずやす)1952~
時事通信社にてサンパウロ特派員、パリ特派員、外信部次長、ワシントン支局長、外信部長を歴任。現在も現職で活動中。


Otoya


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社会/政治 | 22:57:05 | トラックバック(0) | コメント(0)
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