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【ミステリ】 『騙し絵』
『騙し絵』

   マルセル・F・ラントーム

   訳 平岡敦

   東京創元社 創元推理文庫

   2009年10月

   ★★★★

   東京創元社ウェブマガジン Webミステリーズ!





<あらすじ>
世界最大のダイヤモンド「ケープタウンの星」が展示されるプイヤンジュ邸の小部屋は、窓が塞がれ、入口が一つきり。
さらに、各国から集められた互いに顔も知らなければ言語も通じない六人の警官が、部屋の中央のケースにダイヤモンドを入れたときから常に見張っていた。
もちろんこの時ダイヤモンドは本物。
ところが数時間後、展示終了後にケースの鍵を開けて取り出してみると、ダイヤモンドは偽物にすり替えられていた。
一体、いつ、誰が、どうやってすり替えたのか?





◇“説明不能”

たいていのミステリーでは、事件が起きたときどんなに些細なことでも気になることや何かしらの違和感が出てきて、(名探偵はもちろん読者にとっても)それがヒントになるものです。
しかし、今回は本当に八方塞がり。真相に辿り着くには逆転の発想が必要ですが、この逆転は常人には無理です。

というか、本作ではダイヤモンド消失事件のあと、第二第三の事件が起きるのですが、これらがないと盗難事件だけでは絶対解決できません。

一応ヒント。すり替えは警官達が警備する目の前で行われた、です。



◇フランス発のミステリ

本書の解説でも触れられていますが、本作は全体的にふわふわしたような、煙にまかれたような感覚に包まれる作品です。 著者の出身フランスのお国柄ということも大いに影響があるでしょう。『ココ・アヴァン・シャネル』 が時代も近くてイメージしやすいかもしれないですね。いえ、全然関係ないんですけどね。

本作では、この雰囲気ががいくつもの謎が重なり合う展開にマッチしていて、ミステリーとしての質を上げています。
どんなに慌てていても、たとえ犯人扱いされたとしても、無実の容疑者が発言にジョークか皮肉を入れるという、フランス人の余裕はどこからくるんですかね。

ただ、冒頭で思わせぶりに出しておいて結局回収していない設定も目立ちました。
本当にダイヤモンド消失トリックだけについて読むつもりでいるのがいいと思います。



◇ヌルいミステリに飽きた人へ

私が予想した犯人は、真犯人の仕掛けた第一段階の罠でした。
まんまとひっかかった感じです。チクショウ!

ミステリーのご多分に漏れず、本書でも名探偵が登場します。 ホームズとワトソンの凸凹コンビよろしく、好き勝手に思索に耽り、ワトソン役にサポートを受ける、定番のスタイルです。

一番の謎はもちろん、ダイヤモンドのすり替え方法。こちらはさっぱりわかりませんでした。
第二第三の事件は、オマケとまで言わなくても、著者が名探偵の推理のために設定した感じですが、 ダイヤモンドの盗難事件だけ考えると完全犯罪じゃないでしょうか?

著者は解決編の直前に「読者への挑戦状」を付けるほどの自信作。大胆なトリックに満足するミステリーでした。



** 著者紹介 **
Marcel F Lanteaume(マルセル・F・ラントーム)
1902-1988年、フランス出身。熱烈なミステリファンで戦前から外国のミステリを英語で読み漁る。チェスの愛好家でもあり、外国人と郵便で対戦をするほど。本作は、第2次世界大戦末期、捕虜収容所で書き上げられた"密室3部作"の2作目。その後、書きかけの次回作原稿を燃やし、ミステリ界から忽然と姿を消した。
(参考:本書解説)

平岡 敦(ひらおか・あつし)
1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在、中央大学講師。
(本書より)

** この作品を紹介しているサイトさん **
・「三軒茶屋 別館」さん
・「BookJapan」さん
・「探偵小説三昧 」さん
・「読書の愉楽 」さん
・「ひいくんの読書日記」さん


sing

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関連するタグ sing 【小説】 【推理/ミステリ】 マルセル・F・ラントーム 【文芸書】
推理/ミステリ | 22:05:31 | トラックバック(0) | コメント(0)
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