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【コラム】『Simple Gifts』
オバマ大統領の就任演説の本が売れているようです。
たとえ英語がわからなくても、彼の言葉の勢いやリズムで気持ちが十分に伝わってくるから、また現在の国際情勢からの期待が大きいことも理由の1つなのだそうです。


さて今回は、そんなオバマ氏の大統領就任式で演奏された曲についてです。
まずこちらをご覧ください。



1.『Simple Gifts』について

曲のタイトルは、『Simple Gifts』
元はキリスト教シェーカー派の音楽ですが、コープランド作曲の『アパラチアの春』という曲で使われたことで有名になりました。
CM等でも使われていたりするので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

私はこの曲を知ったのはミュージカル(?)『Blast!』ですが、その中で『Simple Gifts』は最も好きな曲です。
メロディの綺麗さ、歌詞の意味の深さに感銘を受け、今では私の"音楽観"になくてはならない曲となりました。


今回の演奏メンバーは、(リンク先はそれぞれのオススメ演奏動画)
 ヴァイオリン: イツァーク・パールマン
 チェロ: ヨーヨー・マ
 クラリネット: アンソニー・マギル
 ピアノ: ガブリエラ・モンテーロ
それぞれがハンパない腕前の、超豪華アンサンブルです。
私はアンソニー・マギル氏だけ知りませんでしたが(動画もみつからず…)、滑らかな音色で奏でるメロディが何か希望を感じさせるような、すばらしい演奏ですね。

ちなみに、アレンジは『スター・ウォーズ』等で有名な作曲家ジョン・ウィリアムズが担当したそうです。



2.歌詞とその意味

原曲の歌詞(一部)はこれ。

  'Tis the gift to be simple,
  'tis the gift to be free,
  'tis the gift to come down where you ought to be,
  And when we find ourselves in the place just right,
  It will be in the valley of love and delight.

   When true simplicity is gained,
  To bow and to bend we shan't be ashamed.
  To turn, turn will be our delight,
  'Til by turning, turning we come round right


素人ながら(前半だけ)自分なりに訳してみました。

 人が シンプルでいること
 自由であること
 自分がいるべきところにいられること
 これらは天からの授かり物である
 我々が本当にそのような場所を見つけることができたなら 
 それは愛と喜びの谷となるだろう



改めて「gift」という言葉を辞書で調べると、「贈り物」のほかに「天からの授かり物」、転じて「才能」という意味もあるそうです。
語源的に「give」と繋がりがある、ということで「(相手に)与える」「贈る」という意味合いを持つようです。

翻訳家・光野多恵子さんは、「Simple Gifts」「簡素な贈り物」と訳しています。



3.『Simple Gift』のもうひとつの意味

ドイツ語での「gift」の意味はご存じでしょうか? 実は「毒」という意味があります。
“「贈り物」に「毒」とはこれ如何に?” といった感じです。
私は初めてこれを知ったときは衝撃を受けました。



先程の翻訳家・光野さんは(歌詞の続きの部分も含めて考えると)

「この曲が連想させるものは、けっして明るく楽しいものばかりではない。
 むしろ、真の幸福にたどりつくには、きびしい生活や困難を乗り越えなければ、
 と示唆しているようにも思える」


と述べています。
昨今、世界の経済情勢が厳しい中で期待されているオバマ大統領の就任式で、未来に希望を示す意味でこの曲が演奏された、ともあります。
翻訳家だけあり、鋭く、それでいて心を打つ考察です。



この解釈に沿って考えると、「幸福」を手に入れるまでの苦労や困難をドイツ語では「gift」と逆説的に言っているのではないでしょうか?
すると、この2つの言葉が同じ単語で表せることは非常に興味深いことです。
もう少し考えると「無条件で得た幸福に価値はあるか?」という深い問いにもたどり着きます。

やはり、世界中を苦労してボールを探し回り7個集めた者だけが願いを叶えてもらえるというシステムは深い理由あってのことだったのですね。



ちなみに、宗教と結びつきの強い音楽の本質も、「不安・緊張」から「安心・解放」への心地よさから成るものです。
バッハやベートーヴェンなどバロック・古典派では特に欠かせない、コード進行の「不協和音協和音」の流れです。
(このへんの詳しいことは後日、別記事で書きたいと思います)

冒頭の『Simple Gifts』が元は宗教曲ですから、宗教的な(「神」的な?)要素のものと相性がよいのでしょう。


未来にうまいビールが待っているなら、今もう少し頑張ってみてもいいのではないでしょうか。
と、いろいろテンパってる自分を鼓舞するために書かせていただきました。



最後に『Blast!』演奏による『Simple Gifts』をどうぞ。この高揚感がたまらないです。





関連するサイト

「t-mitsuno's blog」さん
Air and Simple Gifts -「簡素な贈り物」ふたたび-

「じじいのファックのほうがまだ気合いが入ってるhayatoの日記」さん
リヴァーダンス、Simple Gifts、コープランド

「高森郁哉の「ArtとTechの明日が見たい」」さん
大統領就任式の四重奏:『Air and Simple Gifts』に込められた願い

sing

テーマ:みんなに紹介したいこと - ジャンル:ブログ

関連するタグ sing 【コラム】 【文化/芸術】 【音楽】 【神様】 【イベント】 【sing】
Sing | 18:11:36 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
トラックバック、ありがとうございました
トラックバックをありがとうございました。
Blast! のSimple Gifts いいですねえ。
舞台は見たことがありませんが、動画、楽しませていただきました。
そして、ドイツ語の Giftは「毒」とは!
勉強になりました(笑)。

2009-01-31 土 19:03:34 | URL | t-mitsuno [編集]
コメントありがとうございます
t-mitsunoさん

いつもブログ拝見しています。
いろいろ勝手に引用させていただきました(すみません…)が、ご本人からコメント頂けるとは嬉しい限りです。
よかったら、これからもたまに「神ウロ」を覗いてやってくださいませ。
2009-01-31 土 21:49:51 | URL | sing [編集]
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