■レビュージャンル
■テーマ別記事リンク
■管理人プロフィール

Otoya sing です.
地震の影響はありませんでした.
通常運営してまいります.

■最新記事
■カウンタ


当サイトではきれいなお姉さんを
全面的に支持します

■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■QRコード

QR


ラ・フォル・ジュルネ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


関連するタグ
スポンサー広告 | --:--:--
【演劇】 『Performen V ~Purgatorio~』
僕たちは毎日、同じことを繰り返し、生きている。
僕たちはそれをあたかも自分の意思であるかのように繰り返すけど、
僕たちは部品を組み合わせて作られた『パフォーマン』に過ぎない。
僕たちを操るは遥か天上から伸びていて、
僕たちの運命を知る存在は世界の頂にいるらしい。



performen5
 『Performen V
   ~Purgatorio~』

 
 劇団電動夏子安置システム,2010年4月
 ★★★★


 劇団公式HP











ロジカルな仕掛けを組み合わせたロジカルなシーンを、実にロジカルなストーリーに乗せていき、
にもかかわらず普遍的な笑いが観客を掴んで離さない。

今回はそんな注目の劇団『電動夏子安置システム』の最新公演『Performen』をご紹介。
『Performen』は劇団の看板シリーズ。今回はもう公演が終わってしまいましたが、今後の活動に期待する意味でもぜひ紹介したいと思います。


========


この劇団を知らない人もまだ多いかもしれません。
しかし2000年に立ち上げられたこの劇団はすでに23回の公演を行っており、回を重ねるごとに規模が大きくなっているのが見て取れて嬉しいです。
その特徴と言えばとにかくロジカルなストーリーコント



◎名前が「夏子」の人はタダ!

例えば前回公演の『深情さびつく回転儀』では、「4つの建物」を舞台に物語が進みます。
この建物は資産家の父が娘たちに遺したもの。娘の1人「アオイ」に対して父はかつて言いました。
「本物は1つだけ。あとはどれも偽物なんだ」と。

長年家を守ってきた管理人夫婦。「最後の1人になるまで居続ければ100万円」という謎のアルバイトをする若者たち。記憶を失った少女。招かれざる来訪者・・・
ワケアリの人物たちがそれぞれにこの「家」にやってきて、しかしお互いの存在には気付かないまま、それぞれ物語が進みます。やがて少しずつそれぞれの物語がリンクして、奇妙な真相へと進みます。


この物語がすごいのは、主人公たちが隠し部屋で見つけた「ルーレット」
このルーレットの出目により登場人物たちの動きに様々な制約が与えられ、あるいは様々な出来事が起こるのですが、ストーリーの進行さえもこのルーレットに委ねられているのがすごい。
だから役者さんたち自信もどう物語が進むのかわからないんです。

最後に「アオイ」の正体と物語の真相にたどり着くのですが、ゴールとなるエンディングも複数用意されているため、何回観ても楽しめるという素敵なビジネスモデルとなっています。



◎基本的にはコントです

電動夏子安置システムの劇はたいてい、小コントの連続で大きなストーリーが進みます。
例えばPerformenシリーズは「~man」というエピソードで成りますが、「Codeman(配線)」だと、私生活を送る登場人物たちの体が入れ替わって他の人の動きを強制されたり、「Reverseman(逆転)」だとはじめ見せられたストーリーが次には1人だけ逆転して、会話が食い違いながらも辻褄が合ったり。

ルービックキューブを数面ずらしたようなシナリオ運びは実にコミカルで、爆笑です。
筋のあるコントが好きな人は確実にツボでしょう。
また、こういったコントを支える役者さんたちのキャラクターも素晴らしいんですよね。


そうした人の動きのアイロニーを描いたのが『Performen』シリーズ。
主人公「セガレ」は世界の真実を追い求めながら、自らを律動人形に過ぎないと知ることのできない哀れな人間たちと出会っていきます。



◎そしてPerformen V

!ネタバレを含みます!

前回の『Performen Ⅳ』で世界の底へと向かった主人公は、今回は世界の頂を目指しました。
基本的には『Performen』シリーズを通してかわらないストーリー。プロの覗き屋「トリメさん」とか、青木刑事と誘拐犯とか、登場人物たちも変わず楽しいです。

今回驚いたのは、物語に結末らしきものがあったこと。
いつもは結末をはぐらかして、結局人生の真理に正解は無いんだ的な感じで好きだったのですが、もしかしてもうPaformenシリーズは終わりなのでしょうか。。もっともはっきりした終わりじゃなかったし、頂の先にはまだ謎が残されていたけど・・・

「私たちは律動人形(Performan)に過ぎず、私たちの体からは糸が伸びていて、天上にはそれを操る存在が居る」

この存在を確かめるのが主人公の旅の目的でしたが、しかし今回、主人公と旅する医者の卵フィーネはこう結論付けました。

「私たちの体から伸びる糸を誰かが操るのではなく、私たち自身が糸の集合に影響を与えていて、みんなが影響しあって私たちを動かしている」

うろ覚えだけどこんな感じのこと。
「僕たちは社会の歯車に過ぎない」と悪く言えば穿った目で人生を描いていたようなPerformenシリーズですが、「歯車は動かされているのではなく、歯車が動くことで社会ができている」というこの回答は僕には意外なものした。

答えは他にもあるんでしょうが、今まで見てきたPerformanたちが救われたような気がして、なんだか嬉しくありました。あるいは救われたのは自分だったのかもしれませんが。



Performenの感想を書くつもりが劇団電動夏子安置システムの宣伝になってしまったり。
でも素晴らしい劇団なので、今後の活動にも期待大です。



** 劇団紹介 **
劇団電動夏子安置システム(げきだんでんどうなつこあんちしすてむ)2000年~
明治大学演劇研究部引退有志により発足。以後、ワークショップなど公演外活動を経てスタッフ・キャストを募り、22000年11月、旗揚げ公演に至る。
公演においては娯楽性を重視し、「状況の錯誤」やコミュニケーション上で繰り広げられる「情報授受のミス」が作り出す、人間関係の喜悲劇を多数が共感できる物語として表現する。
例えばそれは「ゴミ問題」「浮浪者」「引きこもり」など、一見誰もの周辺にありながら、自身とは無関係と思われている状況である。こうした社会のひずみをユーモラスな独特の視点で描き出す手法により、観客は笑い、楽しみながらも自分を取り巻く世界を再認識する事となる。(wikipediaより)

公式HPはこちら


** 他にこの劇団を紹介しているサイトさん **
「CoRich手塚の『小劇場応援ブログ!』」さん
「モノづくりっていいね!」さん
「なんとなくつらつらと」さん
Otoya


テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

関連するタグ Otoya 【その他】 【イベント】 劇団電動夏子安置システム
イベント | 16:34:38 | トラックバック(1) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

他の結末が気になる!電動夏子安置システム「深情さびつく回転儀」@新宿サンモールスタジオ
昨日突然スケジュールが空いたので、柿喰う客という劇団の女優・七味まゆ味さんがゲスト出演している公演、電動夏子安置システム「深情さびつく回転儀」を観に、新宿サンモールスタジオに足を運んだ。 私が主宰している劇団、WHATCOLORの第10回公演「おとことおんな、時
2010-06-30 Wed 05:55:59 | モノづくりっていいね!

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。