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【経済産業】 『クラウド・コンピューティング』
「コンピュータは、世界に5つあれば事足りる」
(サン・マイクロシステムズ最高技術責任者 グレッグ=パパトボラス)



クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)
 『クラウド・
   コンピューティング』

 
 西田宗千佳著,朝日新聞出版,2009年1月
 ★★★★

 <目次>
 1.(サービス化)ソフトがネットへ溶けていく
 2.(ボーダレス化)「iPhone」の革命
 3.(オンライン化)すべてがネット(雲)の向こうに
 4.クラウド・コンピューティングという「現象」
 5.クラウドの課題と未来








もうすっかりお馴染みになってしまった「クラウド」と言う言葉。
インターネットはかつての「検索のためのツール」を超えて、amazonのような「チャネル」となり、mixiなどの「コミュニケーションツール」となって、やがてコンテンツやアプリケーションを雨として降らせる「雲」になりました。

とか言ってみたり。
読んだのもしばらく前だし、驚異的な今さら感。でもせっかくだし感想です。

クラウドってよく聞くけど結局定義付けると何なのか?
本書では、「クラウドとは“現象”である」という仮説をもとに、現状のインターネットとコンピュータのあり方を解説してくれてます。特に新しい知見はなかったけど、「いま何が起こっているのか?」を改めて整理するのに役立つ一冊。


========


◎雲でも森でも海でもなんだって構わないけど

とりあえずwikipediaはこちら
ケータイとかテレビとか、ホントに最近はなんでも繋がりますよねー。クルマもそろそろかなと思います。

本書を読んでおもしろかったのは、実は「クラウド」提唱前から、マイクロソフトをはじめとして様々な会社がこのことをやろうとしていたということ。でも彼らはうまくいかなかった。
それらの失敗の後に、通信速度やサーバ技術の向上、ネットサービスを受け入れられるユーザ文化が醸成して、そのとき初めて「クラウド」というコトバが登場して、今の流れが決定付けられた。
この意味で著者は「クラウド」を現象であって技術用語ではないと言っている。
要するに何事も「時機」が大事ってこと。幕末に喩えるなら、失敗したマイクロソフトは武市半平太ってとこでしょうか。

時代が追いついていないだけで早すぎた製品って、探すと他にもあるんだよね。それを見逃すのはもったいない。
真新しいんだけど売れない製品、なんてのが出てきたら、「環境がどう変われば売れるのか?」を考えたい。もしその環境がいずれ来る余地があるなら、克目する価値がある。



◎ガス・電気・水道・情報

本書の事例の中で他におもしろいと思ったのが「ユーティリティ・コンピューティング」という概念。
例えば電力会社や電話会社は、結局は数少ない企業へと集約されて、それを「サービス」として提供する。そしてソフトウェアもいずれこうなるのでは、コンピューティングもユーティリティ(公共事業)に近い形態になるのでは、というのが著者の予想。
これを端的に表しているのが、サン・マイクロシステムズのパパドポラス氏の「コンピュータは、世界に5つあれば事足りる」という言葉。(※)

各家庭で行っていた水汲みを、街の井戸で共同化し、やがて水道会社が各家庭まで水を供給するサービスを行うように、各アプリケーションの計算処理も数えられる程度の大企業が集中して行って、ユーザは表示装置のみを持てば事足りるのでは、というお話ですね。

この「大企業」がどの会社になるのかはわからない。
google、amazon、マイクロソフト…いずれにせよそれぞれの企業は何らかの特徴が求められることになるんだろうけど、少数企業による情報サービスの寡占というのは刺激的な予想だと思う。


一方、情報といえば国家防衛の生命線
話は脱線するけど中国の情報統制はホントにすごい。反共産的なサイトにアクセスすれば数日は回線が遮断されるし、チベット暴動のときも北京の人々は全くその情報を知らなくて、「そんなこと起きるはずがないじゃない」と素で信じてた。
これって今だから「そんなバカな!」と思えるけど、これこそ情報の本来あるべき姿だと思う。

それが今まさに姿を変えている。
これだけ情報社会のリテラシーが発達した現在では、情報サービスに(情報操作的に)手を加えるというのは難しくて、すると遠くない将来には、今と違った国家のあり方・世界地図が現れてもおかしくない。


1つの流れが築かれたのは確かな事象。
1ユーザの僕としては、今後またどんな製品やサービスが出てくるのか楽しみです。



** 著者紹介 **
西田宗千佳(にしだ むねちか)1971~
フリージャーナリスト。得意ジャンルはデジタルAV、家電、パソコン、ネットワーク関連など、「電気かデータが流れるもの全般」。主要新聞、週刊誌、ビジネス誌などに寄稿。
『美学vs.実利「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史』『家電&デジタルAV業界がわかる』など。
(本書より)



** 他にこの本を紹介しているサイトさん **
「あすなろブログ」さん
  →クラウド関連書籍複数冊を比較レビューされてます
「まねき猫の読書日記」さん
「reviewcollage」さん
Otoya


=== ノート ===


※ もともとはIBM創設者が「コンピュータなんて需要あるの?」と誤った観測に基づき言った言葉


■クラウドのあらすじ

記載された所定のアルゴリズムに基づきサービスを実現するのがソフトウェア。従来はこれを物理的に実現するための計算機としてパソコンがあり、ソフトウェアはこれにインストールされている必要があった。両者を繋ぐためのOSが圧倒的な影響力を持っていたのは、ウィンドウズの例に周知。

ところが、通信速度とサーバ技術の向上により、ソフトウェア(アルゴリズム)は必ずしも個々のパソコンに処理される必要はなくなった。例えばネットブックに代表されるように、パソコンは演算結果を表示するだけの表示装置(インタフェース)に落ち着いた。表示するだけならばケータイやテレビでもできるので、機器間の壁はガンガン取り払われつつある。


■クラウドがバズワードであるか否か

「“クラウド”がバズワードであるか否か」の議論については、あまり意味があるとは思わない。今思えば当たり前で必然に思える流れでも、この流れを「決定付けた」という点に、このコトバの意味はあるのだと思う。
たとえば「エスカレーター」は技術用語でなくバズワードだけど、1つの技術概念を想起させ得る代表的な言葉という点で、バズワードを超えている。
コロンブスの卵を軽視してはいけない。あとから「クラウドはバズワードに過ぎない」というのは簡単だけど、僕はバズワードの域は超えているんじゃないかと思う。


・・・

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【未来学】 西田宗千佳
経済産業 | 01:54:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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