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【ビジネス誌】 iPadは出版業界をどう変えるか?(『iPad上陸』2/2)
さて、前回に続いて今回も、日経ビジネス(5月31日)のiPad記事のレビューです。
前回は「iPadは米国ほどには普及しない」という論点について解説しました。
今回はiPad上陸に伴う日本の出版業界について述べたいと思います。一応書評サイトですしね。


『iPad上陸』
 <目次>
 ・米国最前線レポート:「もう手放せない」
 ・変わるニッポン:「動く」雑誌、出版変革
 ・踏み出せぬ理由:テレビは系列に配慮
 ・コラム:宮部みゆき氏に聞く「出版文化、守りたい」
 ・アップル躍進の舞台裏:勝利の法則は続くか


なおバックナンバーは6ヶ月まで購読可能との事。
また、singによるiPadレビューもご参考ください。




◎電子書籍の有料配信は受け入れられるか?

さて日経ビジネス。iPad上陸に伴う雑誌業界の動向が紹介されていました。
それによれば、iPadは雑誌との相性が非常によく、動的コンテンツと結びつけて配信されるようになると予想。画が動いたりリンクがあるのはもちろん、例えばDVDで映画のチャプター送りができるようになったように、インタラクティブ性のある雑誌が生まれることになるでしょう。

これに伴い、雑誌の売り上げが縮小するのは必至。
そこで600書店が加盟する東京書店商業組合は、電子雑誌の販売に乗り出すことを決定したそうです。そして彼らは電子雑誌であれば有料で配信しても売れると考えています。その理由は2点。
 ①雑誌はウェブサイトと違って差を出しやすい
 ②電子雑誌は、ウェブのように無料であることがまだデファクトになっていない



①については同意できますね。例えばジャンプとサンデー、マガジンで作品の方向が違うように、雑誌って特徴がしっかり出ています。
ただ雑誌のコンテンツ力が高いのは、ウェブサイト作成に比べて投入する資源(編集者の数など)に差があるからで、もし雑誌がウェブ化するならば、むしろウェブも雑誌化し、両者の融合が図られるのではないかと思います。両者共に新たな競合環境が生まれることになりますね。

②については同意しかねるところ。
電子書籍のビジネスに最も食いついているのは当然ながら広告業界で、これを巻き込まないビジネスモデルはありえないと思います。光ディスクの標準化がハリウッドスタジオに左右されたことや、google・amazonなどのビジネスモデルを見てもわかるように、コンテンツに乗せる「+α」を味方につけられるかどうかが成否のカギ。

もちろん、雑誌は従来のウェブとは違って広告料収入だけでは維持しがたいとは思います。
しかしキーとなるべき広告・及び広告料収入を考えたとき、無償サイトと有償サイトではアクセス数には雲泥の差があるはずで、
  無償→広告料収入アップ!→コンテンツ力が上がればさらに広告料収入アップ!
という構図になるのが自然かなあと思います。



◎「私は紙媒体にこだわりを持っている」

電子書籍に比べて、紙の本の魅力はどうなのか? というのは注目されるところでしょう。
これについて直木賞作家の宮部みゆきが、次のように紙の出版物の魅力を答えています。

・紙媒体は、頁をめくりどう展開するか、見開きで文章がどう見えるか、行間は…と細部まで計算
 →コンテンツだけでなく、編集者・営業員・校閲・デザイナーといったプロの技術が重要
・電子であれば作家と読者のコミュニケーションも容易だが、それについては懐疑的
 →仕事であるので、読者とは一定の緊張関係を保ちたい。馴れ合いになるのは避けたい
・直接販売は、作家と読者の間にある豊かな空間が損なわれる



これに首肯する読者は数多いるのではないでしょうか。
なじんだ厚さをかばんから取り出し、付箋を挟んだ箇所を開いて、読み、めくる。枕元で、待合室で、あるいは次の駅まで。
紙のにおいを確かめながらのこの作業に醍醐味を感じる読書人は少なくは無いでしょう。
書店で出会って手にとって、本を閉じながら胸に感動を温める、これこそが「本」の魅力であることに疑う余地はありません。

しかしながら、それが「古きよき時代だった」と呼ばれるべき時代に入りつつあることも、認識しなければならないでしょう。
白黒TVも船による旅行も、レコードや着物も、歴史はその良さを讃えられつつも、より利便な次の世代へと交代されてきました。電子書籍もまた然り、この圧倒的な機能性をもつ媒体が旧媒体を上書きするのは必至でしょう。

もちろん、紙の媒体が無くなるとは言いません。
しかし確実に、そのこだわりは新たな世代に忘れ去られていくのだと思います。

「直接つながることによって、これまでと違う何かが生まれるかもしれないが、その何かを自分の手で作り出すには、私は古い作家だと思う。」
という宮部みゆき本人の言葉に、ヒントは隠されているでしょう。
本人が認めるとおり、このようなスタイルはすぐにでも古くなり、そして「直接つながることによって、これまでと番う何かが生まれ」る形態が、「文章」というコンテンツの取引の主流になると思います。



前回も述べたとおり、ボトルネックは電子書籍端末の普及率になると思いますが、クリティカル・マスを超えた世界がどうなるのか、楽しみですね。

Otoya


テーマ:iPad - ジャンル:コンピュータ

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ビジネス誌 | 19:58:22 | トラックバック(0) | コメント(0)
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