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【エッセイ】 『し』
「偉大なものが存在しうるということは、本当に励みになるものだよな」
原研哉(グラフィックデザイナー)



   『し』

   原田宗典

   幻冬舎

   2006年3月

   ★★★★







<もくじ>
し 子 師 詩 歯 死 誌 姿 祠 刺 使 嗜 仕 氏 試 覗




◇1文字で本が書けるか?

青春小説の大家(と私が勝手に思っている)原田宗典氏のエッセイです。テーマは
なぜかというと、辞書で一番多くの意味を表す文字だったから。驚くべき下らない理由に期待が高まりますw
で一冊本が書けてしまうのは、それはそれですごいですが、小説家として言葉を大切にしているからこそ出来たことなのだろうな、と思います。

エピソード1つ1つは短く、ゆるーい感じで語られるので、気楽に楽しめます。



◇かみさまのいえ

私が最も気に入ったエピソードは後編。
私は原田氏の著作を読むと、いろいろな事にやる気が湧いてくるのですが、ここでもハッとさせられました。
著者が引用した通りに私も引用させて頂きますが、以下の随筆(一部)を読んでください。

リズム - 志賀直哉
偉れた人間のする仕事ーーする事、いう事、書く事、なんでもいいが、それに触れるのは実に愉快なものだ。自分にも同じものが何処かにある、それを目覚まされる。精神がひきしまる。こうしてはいられないと思う。仕事に対する意思をはっきり(あるいは漠然とでもいい)感ずる。この快感は特別なものだ。いい言葉でも、いい絵でも、いい小説でも本当にいいものは必ずそういう作用を人に起す(後略)


著者は、机の上の本棚に日本文学全集を並べており、それが小説家である著者にとっての神様なのだそうです。そのうち、宇野浩二全集を読んだ著者に「快感」が走ったそうです。
これ、本当によくわかります。本書を読んで、この引用文を読んだことがきっかけで、私は「いいもの」に積極的に触れようと思うようになりました。
この書き方をしてしまうと、結局著者ではなく志賀直哉においしいところを持っていかれているようで著者に申し訳なくも思うのですが、この文章を紹介してもらえたことに感謝しています。



◇コトバを大切にしていますか?

ここまでについて考えたことはありませんでした。普通無いでしょうけれど。

私は言語については全く詳しくありませんが、1文字でこれだけ意味の違うコトバが存在する言語というのは、世界的にも珍しいのではないでしょうか。
最近はパソコンや携帯の変換機能で漢字を覚える機会が激減していますが(google日本語入力、本当に便利ですね!)、便利になることがコトバ(≒漢字)を覚えなくていいことには繋がらない、と再認識することも必要ではないでしょうか。
本書に出会うことで、言葉の面白さを見つめ直すいいきっかけになりました。



** 著者紹介 **
原田 宗典(はらだ・むねのり)
1959年3月25日、東京都新宿区新大久保、および岡山県岡山市出身。小説、エッセイ、戯曲、漫画原作など、幅広い分野で執筆活動を行う。文体は独特の雰囲気をもつが、これは天性か来歴によるものか。『鼻の下研究所』所長、『全日本焚火連盟』会員、『芸術を語る会』会員、『王様鑑賞友の会』会員。代表作『劇場の神様』、『優しくって少し ばか』、『平成トム・ソーヤー』(井田ヒロト『戦線スパイクヒルズ』の原作)、『海の短編集』など。
公式HP:はらだしき村


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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ sing 【小説】 【エッセイ】 原田宗典 【文芸書】
エッセイ | 11:31:25 | トラックバック(0) | コメント(0)
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