■レビュージャンル
■テーマ別記事リンク
■管理人プロフィール

Otoya sing です.
地震の影響はありませんでした.
通常運営してまいります.

■最新記事
■カウンタ


当サイトではきれいなお姉さんを
全面的に支持します

■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■QRコード

QR


ラ・フォル・ジュルネ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


関連するタグ
スポンサー広告 | --:--:--
【経済産業】『標準化戦争への理論武装』
「今日からコンセントの電圧は230Vになりましたんで」
「ええー」



一番ビックリなのは電機メーカーでしょうか。製品を全とっかえしなきゃです。
それとも電力会社でしょうか。日本のインフラを全て作り変えなきゃなりません。
そんな理不尽がいつ起こるとも分からない、それが標準化戦争です。
ということで、よくわかる標準化シリーズ第1弾!
(「標準化ってなんだ?」という人はこちら


『標準化戦争への理論武装』
山田肇著,税務経理協会,2007年10月
★★★★

標準化戦争への理論武装標準化戦争への理論武装
(2007/10)
山田 肇

商品詳細を見る

<目次>
第一部 標準とは何か
第二部 公的標準、フォーラム、デファクトを識る
第三部 標準化と経営の密接な関係
第四部 世界は標準化とどう向き合っているのか
第五部 標準と日本の未来



まだ馴染みの無い人も多いかもしれませんが、標準化戦略がビジネスの現場で注目されています。
今回は、そんな標準化戦略の現状をわかりやすく説明した本をご紹介。

========


標準化というと、最近の分かりやすい例ではブルーレイ対HD-DVDの戦いがありました。
あれは次世代DVDの規格を巡って2つの陣営が争ったものです。
結果として東芝グループは負け、関連事業がストップすることになりました。
古くはベータマックス対VHSの戦いなんかも有名です。

こういった、規格(標準)を自社の都合のいい形にするのが標準化。
標準化をすれば市場が一気に立ち上がり、拡大し、そして固定化されるという、事業にとってこれ以上に無いメリットを享受することが可能になります。
そのため現在では、標準化がメーカーの事業戦略の主軸におかれつつあります。


どうしてここまで標準化戦略が重要になったかというと、WTO/TBT協定の締結があります。
WTOに締結する約153カ国は、国際標準が制定された時、国内の標準をこれに合わせなければなりません。

「消防士の防火服は、重量100キロのものを世界標準にしよう」

とアメリカが提案したとします。これが国際標準として認められたなら、世界中の国が重量100キロの防火服を採用しなければなりません。TBT協定はそういう義務を各国に課するのです。

「いやいやガタイのいいアメリカ人ならいいけど、日本人が着たら動けなくなるよ」

慌てて反対する日本。
このように、国際標準化の動きを注視しなければ、いつどんな不利益を被るかも分かりません。
(ちなみにこの防火服の例はノンフィクションです)

一方で、国際標準化に成功すれば、自社の技術を一気に国際市場に売り込めます
そういった理由から、現在国際的な標準化活動が重視されているのです。



◎どんな本なの?

本書ではまず、標準化の基本となる「標準の持つ本質的な意味」「標準の種類」「標準と市場との関わり」を説明します。
著者の言葉で非常に分かりやすく書かれているので、オススメです。

次に、標準をどのように利用して利益に結びつけるかを述べています。
具体的には、特許をどこに埋め込むのか、製品のどの部分を標準化して相手に勝つのか、どういった政治的動きが必要となるのか、などです。
標準化は他社・他人との駆け引きなので、この政治的要素が過分に絡むのもおもしろいところです。

そして世界の標準化について
アメリカやヨーロッパ勢力がいかにこの標準化を戦略的に用いて世界を席巻しているか、そして国際標準化立国を掲げる中国の脅威について、説明しています。
もちろん日本についても説明しているのですが…。
日本は本腰を入れて標準化を進めないと、この先本当に危なくなってしまうと思います。

他に、事例もいっぱい紹介しているので、わかりやすいです。
マイクロソフトやDVD、携帯電話の話から、ファックスやデジカメ、フェリカやカーナビまで多数です。

「標準化戦略ってなんだろう?」という方は、最初に読まれるといいでしょう。
もちろん初心者向けとかではないので、標準化のことを知っている人が読んでも、何か得るものがあるでしょう。


** 著者紹介 **
山田肇(やまだ はじめ)
東洋大学経済学部教授、科学技術政策研究所客員研究官。
慶応技術大学工学博士、マサチューセッツ工科大学技術経営修士。情報メディアなどの経済学、技術経営、標準化戦略、情報アクセシビリティなどの分野で広範に活動。著書に『技術経営』(NTT出版、2005年)など多数。
株式会社ITNYで戦略コンサルティング事業を展開中。


Otoya

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【標準化】 山田肇
経済産業 | 12:10:34 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。