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【アート】 『小林英成 めくるめく植物画の世界』
ボタニカル
植物再発見
『めくるめく植物画の世界』

   小林英成

   2010/08/14~9/23

   調布市文化会館たづくり1階展示室

   主催 財団法人調布市文化コミュニティ
      振興財団

   ★★★★










◇ボタニカルアートとは

ボタニカルアートは、百科事典などに載るような学術用の絵画のことです。

植物画が、一般的な絵画とは異なるのは、植物学的な(Botanical)正確さが求められるという点、だそうです。

今回紹介するイベントは、そのボタニカルアートを生業とする画家、小林英成さんの個展です。
きっかけは、知人が小林さんの絵画教室の生徒なので、紹介されたわけですが、数年前から「面白い画家の先生がいる」と小林さんの話は伺っていたので、楽しみにしていました。

会場に着くと、1フロアしかない小さい部屋でしたが、やたらお客さんが多い。しかもマイクで喋っている人がいる。
まったく偶然だったのですが、小林さんが作品の解説をするギャラリートークの時間だったようです。
作品を描いたときの背景や絵の特徴、なぜその植物を選んで描いたのか、などおよそ1時間かけ、全ての展示作品を解説して頂きました。



◇本質を描くために

突然ですが、「絵を描くために」写真をとり、その写真を見て絵を描く事について、皆さんはどう思いますか?
例えば、花の内部の細かい構造をみる必要があるとして、そのために、デジカメを使って、ズームさせて観察したものを絵に描くことは?

写生といえば、一般的には自然界にあるものを紙にそのまま写し取るものです。そうした絵画が、機械の目を通して見たものであったなら?
画家の中には、自分の目で見て感じたものを描くことこそが至上である、と考える人も多いそうです。そして、そういった考えの人は、上の例のようなデジタル機器を使うようなことに反対する人も多いそうです。

小林さんは「便利なものは積極的に使う」という方針で、植物の構造をより詳しく観察するためのいろいろな工夫をする、柔軟な思考の持ち主です。

どちらが正しいというものではないのかもしれませんが、私も小林さんの考え方に賛成ですね。科学技術を使うことで芸術性が高められるのであれば、積極的に活用すべし、と思います。
先生は、講師をしている絵画教室でよくこう言っているそうです。「よく見えていないまま描いても曖昧な表現しかできない」
しっかり見て、理解して、その上で描くことで、仮に見えた通りに細かく描かなかったとしても、植物の本質が見えてくる、というわけですね。



◇2Dで3D

小林さんの作品は実際に個展で見てもらうとして(ちょくちょく各地で個展を開いています)、私が最も驚いた絵について一言。

個展のスペースの一番奥に、アジサイの冬芽が左右に2つ並んで描かれた作品があります。
一見、同じ絵が並んでいるだけのようですが、この絵にはとんでもない仕掛けが隠されています。

よく見ると、左右の絵が微妙にちがう。
実は、右の絵は左目で見て、左の絵は右目で見て、描いたものだそうです。
そんな原理のもの、最近よく耳にしてませんか?

実は、この絵は3Dになっているのです。
角度を少しだけ変えて描いているので、寄り目にして2つの絵が3つに見えるようにピントをずらすと、真ん中の絵が浮き出て見える、というアレです。

最近は、映画やTVなどでも3Dが注目されていますが、小林さんは3Dの絵を描いているのです。

上記のような柔軟な発想をする小林さんは、3Dテレビだ3Dプロジェクタだと言われ電機各社が凌ぎを削るこの時代に、もっともアナログな方法でこれを実現しているのです。
もちろん、発想だけではなく、それを実際に描いてしまう技量も凄まじいものなのですが。

この記事を見ているエンジニアの方がいたら、個人でこんな事をやってのけてしてしまう人がいる事に、わずかでも危機感を覚えるべきではないでしょうか?


他にも、片目で見ると浮き出て見える豆の絵なんかもありました。
こちらは、影の描き方を工夫すると、そういう効果が表現できるそうです。すげぇ!



緻密な観察によるボタニカルアートにくわえ、他にも数点、騙し絵の作品が展示されているので、さまざまな角度から楽しめる展示会です。


** 著者紹介 **
小林英成(こばやし・ひでなり)
1956年北海道浦河町生まれ。1980年和光大学芸術学科版画専攻卒業後、3年間スペインに留学。帰国後に石版画を始める。以降、国立国会図書館収蔵の植物図譜等古今東西の植物画の技法を研究しながら個展、グループ展等で作品を発表。また、(財)調布市文化・コミュニティ振興財団主催の「ちょうふ市民カレッジ」(平成14年~16年)や市内の植物画サークル講師など、積極的に植物画の普及に取り組んでいる。日本植物画倶楽部会員(初代会長)。


sing

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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イベント | 07:22:17 | トラックバック(0) | コメント(0)
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