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【美術館】 『アンリ・ルソー パリの空の下で』
『アンリ・ルソー《エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望》』
『アンリ・ルソー
   パリの空の下で
   ルソーとその仲間たち』

   POLA美術館

   2010/9/11~2011/3/13

   wikipedia

   ★★★★




◇孤独な天才

アンリ・ルソーは19世紀フランスの画家。彼より少し前に生きたバビルゾン派のテオドール・ルソーと区別するため、税関職員だった経歴を持つため、「ル・ドゥアニエ(税関吏)ルソー」と呼ばれたりもします。
絵を見てわかる通り、なかなかに個性的な絵を描く画家です。主に「素朴派」と分類されるルソーですが、しかし私にはこの絵のどこが素朴なのか分かりませんでした。というか、「素朴派」って彼しかいないような…

その謎の解決のため、

実は今回、本展示を見に行く前に予習として、ある美術館に行っています。

『セーヌの流れに沿って
  -印象派と日本人画家たちの旅』
  財団法人ブリジストン美術館
  2010/10/30~2010/12/23


アンリ・ルソーと対比のために少しでもヒントにならないかと、同時代の別の画家の絵画を見るために、印象派に定評のある東京八重洲のブリジストン美術館に足を運んでみました。
目をつけた方向性は正しかったようで、『セーヌ川』を見て、その感覚は(なんとなくですが)ようやくわかってきました。

アンリ・ルソーの生きた時代は、美術史にその名を残す巨匠が数多くいました。中でも主流だったのはモネ、マネ、ルノワールなどの「印象派」に属する人々です。彼らの絵画の特徴は、移ろいゆく光を表現するものです。

一方のアンリ・ルソーは、パリの街並み、人々の生活を、ある意味で鳥瞰的にシンプルに描いています。幻想的な絵も多いですが、風景画やパリの街並みの絵も多い。また、印象派と違い、人物がメインになっている絵が少ないようにも思いました。
そのあたりを総合すると、彼の画風は、印象派のそれと比べると確かに「素朴」なのかな、と。



◇パリの空の下で

『アンリ・ルソー《ライオンのいるジャングル》<br />』

で、本題。POLA美術館のほうです。

これまで私は、アンリ・ルソーは見たこともない幻想的なジャングルの絵しか描かない画家なのかと思ったいたのですが、それは彼の一面でしかなかったようです。

今回の美術展で一番の驚きは、アンリ・ルソーとゴーギャンが同時代の人であり、しかも互いにライバル同士だったことです。ゴーギャンは、ゴッホとともにポスト印象派に分類される画家で、フランスからタヒチへ移住し、タヒチ人の絵を多く描いたことで知られています。アンリ・ルソーとゴーギャンの2人は、仲がいい訳ではなかったようですが、互いを尊敬していたそうです。それを象徴的に表すことばが、こちら。

  ゴーギャンのアンリ・ルソーへの評価  「彼の黒色は真似できない」
  アンリ・ルソーからゴーギャンへの評価 「パレットの騎士」

アンリ・ルソーの経歴をみると、奥さん2人と子供達にことごとく先立たれ、投獄までされています。どう見ても不幸な人生を歩んでいるようにしか見えません。晩年には彼に傾倒したパブロ・ピカソ(20代)がほぼ弟子入りの姿勢を見せるまでに、画家仲間から慕われていたようですが、本人の気持ちは実際のところどうだったんでしょうね。そのあたりの資料を展示して欲しかったと思います。

しかし、画家の経歴を知る前と知った後で、絵に対する印象が全く変わってしまうのは、鑑賞する上では楽しいところでもあり、悲しいところでもあります。絵画に限らず、小説でも、音楽でも、起こる現象ですが。

そういう事実もあるので、作品の補助資料をあまり展示しすぎてしまうのも、作品の感じ方を固定することになりかねません。それは、美的感覚でもなく、知識でもなく、プレゼン能力とも違う、また別の能力が必要なところであり、難しいところです。美術展をひらける人はそのあたりのバランス感覚が優れているということでしょうか。

少なくとも、今回の展示では、アンリ・ルソーの周囲について資料がありましたが、本人の気持ち的なところや、不幸続きの生涯が絵にどれほどの影響を与えたのか、まではわからないままでした。ただ、やはりどこか哀愁の漂う作風はどの絵でも感じられましたね。



◇美術館の常設展は意外と狙い目

美術館で行われる展示には2種類あります。特別展(企画展)と常設展です。

特別展のほうが有名作品を見られることが多く、そのメイン作品を中心としたテーマがしっかりと考えられていて、観客を集めやすい作りになっています。したがって、美術に慣れていない場合は、特別展に行くことが多くなるかと思います。

しかし、ある程度基礎知識と興味が付いてきたら、美術館の常設展に行くことをオススメします。
私自信、美術検定4級(報告:受かりました)程度ですが、常設展の楽しみが少しずつわかってきました。

今回の『アンリ・ルソー』展では、箱根のPOLA美術館に初めて足を運んだのですが、特別展はまぁ期待通り。
しかしその後、順路の矢印の指すまま誘われた常設展が、予想外の収穫でした。
ルノワール、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、佐伯祐三、東山魁夷などなど、有名画家の画集でしか見たことのない本物の絵がかなりの数、展示してありました。

やはり本物の絵は、印刷とは全く違い、たとえのどかな風景画だったとしても、迫力が違いますね。
ルノワールは私は苦手だったのですが、今回初めてポジティブな感想を持ちました。佐伯祐三は、前から好きでしたが、ますます気に入りました。ちなみに、レオナール・フジタは、親戚に、日露戦争時の陸軍大将・児玉源太郎、先代内閣総理大臣・鳩山由紀夫などがいて、結構いい血筋なのです。


POLA美術館は、展示作品の質・量ともに申し分なく、客が少なく静かに鑑賞ができる、いい美術館でした。
来年もいろいろ見にいくぞう。



では、よいお年を。



** 画家紹介 **
Henri Julien Félix Rousseau(あんり・るそー)
1844年5月21日 - 1910年9月2日。マイエンヌ県ラヴァルに生まれた。高校中退後、一時法律事務所に勤務する。1863年から1868年まで5年間の軍役を経て1871年、パリの入市税関の職員となる。。1888年、最初の妻クレマンスが亡くなった。生まれた子供も幼くして亡くなり、2番目の妻ジョゼフィーヌにも1903年に先立たれるなど、家庭生活の面では恵まれていなかった。ルソーは税関に22年ほど勤務した後、絵に専念するため1893年には退職して、早々と年金生活に入った。
ルソーの作品は、画家の生前はアポリネール、ピカソなど少数の理解者によって評価されたのみであった。日本でも早くからその作風は紹介され、藤田嗣治、岡鹿之助、加山又造など多くの画家に影響を与えた。
晩年の1909年、ルソーはある手形詐欺事件に連座して拘留されている。この件については、ルソーは事情をよく知らずに利用されただけだという説もあるが、真相は不明というほかない。1910年に肺炎のため没した。
Wikipediaより
『自画像』

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