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【文学】 『風の歌を聴け』
僕たちは、そういう風にして、生きている


『風の歌を聴け』
『風の歌を聴け』

   村上春樹

   1979年

   講談社文庫

   ★★★











singの今年1冊目は、がっつり村上春樹です。映画『ノルウェイの森』がなかなか好調なようで、Otoyaもレビュー致しましたが、わたくしsingは天邪鬼なので、今では世界的作家となった著者のデビュー作です。
青春ものを選んだのは、別に成人式とは関係ありません。


あらすじ
「僕」は、生まれた街に戻って来ていた。年末年始の帰省のためだ。
といっても、馴染みの店「ジェイズ・バー」で友人の「鼠」とビールを飲むくらいしかやることはない。昔付き合った女の子のことを少しだけ思い出すこともある。
そんなある日、「僕」は、片方の手の指が4本しかない女の子と知り合う。




◇やっぱりよくわからない

本作は昔読んだことがあるのですが、最近改めて読み返しました。
既に、大変多くの(そして有能な)方々が書評なり分析なりをしていることと思いますが、
私はそれらを全く読んでいないので、思った通りに書き連ねてみたいと思います。

とはいえ、「僕」については正直あまり感想はありません。まぁ頑張って生きてくれ。

4本指の女の子も、最初の(出会いが出会いなだけに)トゲトゲした雰囲気はよかったのですが、
「僕」と偶然再会してからはあまり魅力を感じなくなりました。ある意味でツンデレですかね?

ジェイさんは、作中で唯一人間らしいというか、孤独感を表に出していないところが好感をもちました。気の利いたサブキャラですが、でもまぁそれだけです。



◇鼠

本作で私が一番気になったのは、主人公の親友「鼠」。
一番私がわからなかったのは、著者が本作で「鼠」を登場させた意味は果たして何なのか?ということ。これについてちょっと考えてみたいと思います。

「僕」が、女性問題で悩む「鼠」の相談に乗ろうと話をするシーンがあります。
その中で、「僕」が自分の信じる人生論について話をします。

「強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間がいるだけさ。」

こう「僕」が述べると、悩みを持つ「鼠」は大変なショックを受け、そしてその後「僕」の前に現れることはなくなります。物語的にはそのまま登場しなくなるため、実際にはわかりません。しかし私は、「僕」と「鼠」は縁が切れたと考えています。

思うに、「鼠」がいなくなったことが「僕」にとっては救いなのではないでしょうか。
少なくとも、物語上の役割としては、そうであるはずです。

「僕」は、物語中で数人の人物(女性が多い)と出会いますが、彼らは最終的に「僕」の前からいなくなります。それでも「僕」にとって「鼠」がいなくなったのは、他の誰かがいなくなるのとは意味が違います。
それは、物語中「僕」以外の唯一の男性だからではなく、「僕」と「鼠」が親友だったからでもありません。
「僕」にとって「鼠」は、その「街そのもの」だったからです。

「僕」は、それに気づかなければならない。
作中ではそれについて描かれていませんが、本作が「僕」の昔語りというか自叙伝的構成をしている時点で、おそらく「僕」は理解できていないんじゃないでしょうか。



◇風

「誰にも迷惑をかけずに生きられたら、素敵なことだと思わない?」

とても素敵なことだと思います。社会人になって本当に思います。別に、仕事に限った話でなく。しかし、人間は群れで生きるもの。言うまでもなく、そんなことは不可能です。

この作品は、人生を風に喩えて、「他人」あるいは「街」と、「自分」の関係性を描いています。
だからこそ、「僕」が最後に街を眺めてつぶやくセリフ↓の意味が、鼠のことをどう理解したか、で大きく変わってくるのです。

僕は・君たちが・大好きだ。



正直言ってよくわからない、でもなぜか読むのを止められない物語でした。

** 著者紹介 **
村上春樹(むらかみ・はるき)
1949年1月12日京都府京都市伏見区に生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市に育つ。早稲田大学第一文学部演劇科卒、ジャズ喫茶の経営を経て、1979年『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。当時のアメリカ文学から影響を受けた文体で都会生活を描いて注目を浴び、村上龍とともに時代を代表する作家と目される。
代表作『ノルウェイの森』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』など。
『ノルウェイの森』上巻は、片山恭一の『世界の中心で、愛をさけぶ』に抜かれるまで、日本における小説単行本の発行部数歴代1位であった。
2006年、特定の国民性に捉われない世界文学へ貢献した作家に贈られるフランツ・カフカ賞を受賞し、以後ノーベル文学賞の有力候補と見なされている。
Wikipediaより

sing


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文学 | 21:06:21 | トラックバック(0) | コメント(0)
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