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【政治】 『28歳で政治家になる方法』
日給7万円以上、年間休日300日、副業・兼業可。
そんな働き甲斐のある仕事No.1の政治家に、何のコネがなくてもなれてしまう!

と言うのが本書の謳い文句。
腑に落ちない点もありましたが、確かにこの本を読めば、少なくとも80%を超える確率で当選することができるでしょう。この80%の根拠は以下で説明します。


28歳で政治家になる方法―学歴・職歴・資格一切不要!  25歳以上なら誰でもなれる!
 『28歳で
  政治家になる方法』


 田村亮著,経済界,2010年11月
 ★★

 <目次>
 1.20代での「転職」は政治家が「適職」
 2.20代で政治家になるたった1つの「選挙攻略法」
 3.選挙に勝つ肝は「公約・組織構成・用品選び」
 4.これが20代でも当選できる
   「90日実践スケジュール」だ!







========


◎これなら自分でも政治家になれるし、、と思わせてくれる一冊

まずおもしろいのは海上自衛隊幹部候補生学校卒という著者の経歴。
選挙の敗戦を分析するうちに選挙関係の仕事に携わったとのことですが、長篠の戦いに教訓を得て「武器が変われば戦略が変わる」というモットーを選挙に適応するなど、実に思考が戦略的。そのことが本書にも良く現れていて、実に合理的に「目標までの最短距離」を解説します。

・政治家の中でも市議会議員は当選確率が80%と高いから、まずはここを狙う
・有権者の関心が保たれ、身体的・経済的負担の限度でもある、選挙3ヶ月前から行動する
・支援団体には顔の利く有力者の名を加え、信頼性を上げる
・選管・警察の有識者を(合法的に)味方につける
・公約(=市民が求めるもの)は市役所の過去の記録を閲覧することで抽出できる
・必要であれば相手陣営にスパイを送る


もちろん一般的な選挙戦術から、ネットの使い方やアピールの方法など、勝つための指南は多岐にわたります。けっこう当たり前というか、就活的なお話も中にはありましたが、基本は大事と言うことで。

著者も触れていますが、まさに選挙版の『ドラゴン桜』。選挙がどんなものかも知ることができておもしろかったです。
目標にたどり着くまでの作戦というのは、仕事でもプライベートでもとても大事なことだと思います。出馬しないまでも、そうした作戦立案の参考にも役立つのではないでしょうか。
ブランディングの本なんかも併せて読めば、かなり効果的な気がしました。



◎しかし僕は著者の品位を疑う

本書は「当選まで」のHowTo本。大学受験でいうなら受験勉強のだけ話が、就職で言うなら就職活動の話だけが載っています。これらキャリアアップにあたっては、試験に受かったあと何がしたいのか、就職して何を実現したいのか、言い換えれば何をなすために試験・就活を突破したいのかが一番大事になると思います。
本書ではそういった話にはほとんど触れておらず、あくまで当選のための最短距離にフォーカスしています。

それはいいんです。
著者の「どんな立派な政策を考えても、政治家になれなければ意味が無い」という指摘には大賛成で、夢も努力も結果があって初めて活きるものだと思います。

だけどそれにしても導入が酷すぎる。
ためしにちょっと本書を引用してみますが・・・

【起業家】 地位はあるが責任が伴う。自由だが身を粉にして働かなければならない
【サラリーマン】 お気楽でも上司の命令は絶対。必ずしもやりたいこともできず窮屈
【草の根活動家】 社会貢献を目指しても直接的に力は及ばない。まわりくどく地道な活動
【政治家】 社会性のある仕事。あくせくすることなく給料がもらえ、地位もあり、自己実現できる

このように政治家とは(起業家やサラリーマン、草の根活動家の)「いいとこ取り」の職業なのです。


そして年収の高さや休日の多さ、福利厚生の素晴らしさを並べて「こんなに政治家はラクなんだ」とストレートな表現を連発。そしてそれだけしか述べません。
仮にも「政治」に関わる仕事をする人が、政治に関わる本を書くにあたって一切のビジョンの必要性も示さないというのはどういうことなんでしょうか。ただ楽することだけに注目して、具体的な仕事内容については完全スルー。


国際情勢を語るのび太
 具体的な政策の内容は個人が考えるべきとは言え、
 こうした熱い想いは不可欠かと思うのですが…










また他のキャリアについて次のようにも指摘。

近頃は転職を検討している人の多くが、「資格試験」や「独立企業」の2つしか見えていないように思います。(中略)しかし、そのような方々を見るたび、私は疑問に感じることがあります。
「本当にその資格で一生涯の仕事がしたいのですか?」
「なぜ、独立したいのですか?」


いや、みんな何らかの目的を腹に据えて資格試験に挑んでるだろうし、何か実現したいことがあるから独立するんでしょうよ。むしろ僕が著者に「なぜ、政治家を目指すのですか?」と聞きたい。本書を読む限りでは年収と休日の話しか出てこなかったけど。
政治家の適正についてわずかに触れられているとしたら、マックス・ウェーバーの言葉を引いた次の内容でしょうか。

・政治家の資質とは、「洞察力」「情熱」「責任感」である

洞察力も情熱も責任感もいらない仕事があるならむしろ教えて欲しいんですが。
これで本当に政治家を育てようとしてるのかなあと思いました。



本書は、『20代で年収の9割を決まる』の著者・土井氏が薦めていたので読みました。だけど上記の理由から全くの期待はずれ。土井氏がこの本を読んでチェックした項目もお金の話とかだし、結局自分の利益だけなのかなって思います。


** 著者紹介 **
田村亮(たむら りょう)
海上自衛隊幹部候補生学校卒。連敗を重ねる選挙戦を分析するうちに選挙に魅了され、選挙用品の専門家となる。「武器が変われば戦略が変わる」を心情に、選挙PRの基本であるPR用品を企画・開発。また選挙知識ゼロの新人候補者のコンサルタントとして定評がある。
(本書より)


Otoya

=== ノート ===



【参考になった選挙戦術】
 ・「選挙に強いかどうかは、休む勇気と休む技術があるかどうかにかかっている」
 ・ポスター写真は園児に選ばせろ
 ・コンプレックスカバーという人選
 ・選挙の政策はパクリあい
  →政策の模倣を重ねる上で自分の意見を乗せていく、というのは正しい真理だと思う

・・・

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

関連するタグ Otoya 【一般書】 【社会/政治】 【HowTo】 田村亮
社会/政治 | 22:42:43 | トラックバック(0) | コメント(0)
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