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【文化/芸術】『色の名前辞典』
木賊色バーガンディ江戸生壁
ホイート密陀僧……


どれも色の名前です。



『色の名前辞典』
福田邦夫著,主婦の友社,2001年5月
★★★

色の名前事典色の名前事典
(2001/04/01)
福田 邦夫

商品詳細を見る



現在は原理から照らして工学的に色を網羅することができますが、かつて色とは人が「発見」し、「開発」するものでした。
染料としての色は、その材料などから希少性の高いものも多く、それらは時の権力者のものとなります。
あるいは権力者を示す色が、禁色としてその使用を禁じられることも多くありました。
例えば中国皇帝の色である黄色や、ローマ皇帝の色であるロイヤル・パープルなどがそれです。

========


「色」の名前にはそれぞれに文化や歴史の背景があり、本書ではそれらを解説しています。
その数なんと390色!

本の構成としては、1ページの中に色名と色見本が刷られ、ページ半分ほどが解説記事となっています。また色見本には、シアン、イエロー、マゼンダ、ブラックの基本4色についての密度も掲載されています。
B6版なので持ち運びやすく、また色彩の基礎や配色の基礎、主な襲(かさね)の色目についても付録として載っています。

記事を引用すると、例えば次のような感じです。



茶色
C46 M75 Y100 B38

現在では、英語のブラウン(Brown)に対応する言葉として茶色があてられるが、英語のブラウンは10世紀以前から使われていた基本色彩語なのに、茶色は17世紀以降の近世になって出来た色名で、日本語の基本的な色名ともいえない。
平安時代に中国から茶が伝えられたが、当初は支配階級がたしなむもので、庶民には無関係な習慣だった。江戸時代になって、やっと煎茶が一般庶民にも普及し、その副産物としての茶の煎汁による茶染めが行われるようになった。その茶染めの染色が茶色になり、やがて茶色になる染め色を全て茶染めというようになった。つまり、日本人が誰でも茶を飲むようになって、はじめて茶色と言う色名が成立したわけである。江戸時代の庶民が茶色を愛好したのは当然だった。



インディアンイエロー
C0 M44 Y100 B0

これもインドからヨーロッパに渡った黄色絵の具の名前である。変わっているのは、この絵の具のつくり方で、牛にもっぱらマンゴーの葉を食べさせて、それで育った牛の尿を蒸発させ、非溶解性の尿酸マグネシウム塩をとり、それを精製して顔料にした。こんな奇抜な顔料製造法はあまりほかに例が無い。ヨーロッパ人はこれを油絵の具と水彩絵の具に用いたという。
ところが、この顔料の製造法が知れわたって、動物愛護の精神に反するのではないか、ということになり、この黄色の生産は中止されることになったそうだ。
英語のインディアン・イエローは、1735年の色名である。この名前はまだ使われているが、今は牛のおしっこではなく、合成有機顔料に変わってしまった。



他にも、「サンライト」という色について、日本とヨーロッパでの太陽観に言及したり、あるいは原料による考察を行ったりと、様々な視点で色についての解説が図られています。
色に興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

なお、色についてのサイトとしては、次のサイトが参考になるでしょう。
「色の名前辞典」さん


※襲(かさね)の色目 …平安時代に宮中の女性が袿(うちぎ)を重ねた時の、表と裏や上下の色の取り合わせ方


** 著者紹介 **
福田邦夫(ふくだ くにお)1931~
京都出身。東京教育大学教育学部芸術学科を卒業し、日本色彩研究所、日本色彩社、日本流行色協会、急襲産業大学芸術学部助教授などを経て、現在は女子美術大学大学院教授。
他に『色の名前はどこからきたか』『ミステリーと色彩』『日本の伝統色』『ヨーロッパの伝統色』など多数。
(本書より)

Otoya

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関連するタグ Otoya 【一般書】 【文化/芸術】 福田邦夫
文化/芸術 | 18:52:16 | トラックバック(0) | コメント(0)
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