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【SF】『星を継ぐもの』
宇宙飛行士の若田さんが搭乗するスペースシャトル・ディスカバリー号が打ち上げ延期になったそうです。
安全を最優先に宇宙開発をビシバシ進めてほしいと思います。
yahooニュース



というわけで、今回は宇宙をテーマにしたSFです。




今から少し未来の話。
月面で宇宙服を身につけた男性の遺体が発見される。
しかし、NASAを始めとしてどの国の宇宙局にも該当する行方不明者はいない。
チャーリーと名付けられたその遺体は綿密な科学調査の結果、
まぎれもなく地球の人間であること、現代より100年以上先の高度な科学技術をもつこと、
そして約5万年前に死んだことが明らかとなるのだった。




星を継ぐもの
  『星を継ぐもの』 Inherit the Stars

  ジェイムズ.P.ホーガン
  1977年
  第12回星雲賞海外長編賞受賞

  1980年  創元SF文庫  (訳:池 央耿)

  ★★★★★


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チャーリーの正体とその来歴を探るハードSFの傑作。
結構有名らしいですが、私は知りませんでした…(笑)

はっきり言ってこのおもしろさは異常。

★5つ付けたけど全然足りません。
「イヤ今のは10点くらいあるだろう」(by桜木花道)って感じ。




チャーリーの正体を突き止めるべく、世界中から物理学、数学、工学、化学、生物学、言語学、考古学、歴史学などあらゆる分野のエキスパートが集められます。
主人公のヴィクター・ハント博士は、その豊富なアイディアと独特の視点からの洞察力を買われ、これらの情報を統括する「コーディネーター(調整者)」に抜擢されます。




彼が対峙した最大の謎は、チャーリーの起源

チャーリーが地球で生まれ育った人間であると仮定すると、
現代の科学技術を優に超える高度な文明が5万年以上前に発達していたことになる。
しかし、そのような痕跡を示す遺構・遺跡は地球上でまったく発見されていない。矛盾。


ならば、チャーリーが地球以外で発生した生物の進化形である説は?
ところが、これもダーウィンの進化論から言って、ありえない。


新しい事実が判明すればするほど深まる謎。果たして真実は?
異分野の学問が組み合わさり、どんどん驚愕の事実が明らかにされてゆく様子は、かなりテンション上がります。




一つの事実から導き出される(解釈の違いによる)二つの結論が矛盾するとき、
それを解決するのがアイディアです。(岩田社長も言ってます)

得られた事実を正当化するため、物理法則そのものを見直すのも一つの考え方。
しかしそれは他のあらゆる理論と矛盾がないとき、初めてアイディアとなります。

果たして、これまで人類が積み重ねてきた科学技術・理論は正しいのか?




科学者(をまとめる調整者)の立場から、新事実発見とそれに基づく考察を繰り返す、
というシンプルな表現。
なのに(むしろ、だからこそ?)読み始めたら止まりません。
翻訳のうまさもありますが、やはり著者のアイディアが怒濤のように溢れかえっているからでしょう。
文学的な言い回しでないのが、逆に文学を感じさせるような気がします。
やはりSFはアイディアの質と量がモノを言いますね。
宇宙をテーマにした全ての物語が本書に影響を受けている気がしてきます。
実際にはどうなのか知りませんが。




ちょっと気になったこと。
もし今、現実にチャーリーが発見された場合、ここまでスムーズに科学者(団体)が団結するでしょうか?
唯一、本書の欠点を挙げるなら、全地球規模に膨れ上がった“プロジェクト・チャーリー”の運営面。
ハント博士、いやむしろ彼の上司コールドウェルがバッチリこなしているとして
スルーされてますが、ちょっとうまくいきすぎかなー、と言う気がしないでもないです。
まぁ、ストーリーの本筋ではないのでどうでもいいんですが。




後に明かされる真実はツッコミどころ満載です。
「えぇー! そこ変えちゃうの!?」って感じ。

褒め言葉です(一応)

わかっている事実を並べたら確かにそうなる(可能性が高い)のですが、“破天荒”すぎます。
科学的に確かめられた事を積み重ねると“常識”がひっくり返される。
だからこそ面白いんですが、本書解説でも言及されてますが、
ミステリーとしても読める作品です。




何を書いてもネタバレになってしまいそうで抽象的な感想しか書けないのが歯がゆいです。
続編の『ガニメデのやさしい巨人』 『巨人たちの星』 『内なる宇宙』もハンパないおもしろさです。
こちらもぜひ。




** 著者紹介 **
ジェイムズ・パトリック・ホーガン(James Patrick Hogan)
1941年6月27日、ロンドン生まれ。イギリス王立航空機関の工業専門学校で電子工学を習得後、コンピュータのセールスマンなどの職に就く。仕事の合間に書き上げた本作でSF作家デビュー。ハードSFの巨匠として名高い。他の著作『ライフメーカー』シリーズ、『断絶への航海』など多数。


sing

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

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SF | 22:47:30 | トラックバック(0) | コメント(0)
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