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【フィクション】『23分間の奇跡』
「教える」ことの意味を考えたこと、ありますか?


新年度スタートから2週間が経ちました。
皆さんまだ緊張が抜けきらない中、新社会人は研修を、学生さんは新しい学年で、
そろそろ軽くイヤになりつつも、それぞれ頑張っていることでしょう。

私は早起きがキツいです。
その割に(そのおかげで?)体調が良いのが、なんかくやしいです。
まぁ、それはそれとして。


23分間の奇跡
  『23分間の奇跡』

   ジェームズ・クラベル
              [訳]青島幸男

   1988年  集英社文庫


   ★★★★


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あらすじ
戦争に負けた国のある小学校に新しい先生がやってきた。
その先生は、初対面にも関わらず、既に生徒の顔と名前をクラス全員分覚えていた。
今までの先生と違い、生徒の質問に何でも答えてくれた。
その先生が子ども達全員の心を掴んだのは、初対面からわずか23分後であった。





ストーリー(結末含む)は、上に書いた分がすべてです。
本当にそれだけです。



これはあるテーマについて問題提起をするために書かれた短編小説です。
自分は初め、ちょっとした感動モノの良い話かと思って手にとってみたのですが、完全に予想外。
別の意味で心に突き刺さりました。

そのテーマとは、教育国家、そして自由について。
日常生活ではさして重要と感じないこれらのテーマを、
衝撃的な対比によるアプローチで思い起こしてもらおうと訴えかける名作です。



(小学校低~中学年くらいの子供を想定してください)
子供は常に世の中の社会的または物理的(phisicalじゃなくてscience)なしくみについて疑問を抱いています。
わからないことがあるとき、子供はどうするか。
とりあえず、身近な大人に聞きますよね。
しかし、そこで「そういうことになっている」「いいから覚えろ」で終わってしまってはいないでしょうか?
子供にせっかく湧いた好奇心を受け流していませんか?

そんな状況で、子供が納得するまで質問に答えてくれる“大人”がいたらどうなるでしょうか。
子供はその“大人”を完全に信頼し、言うこと全てを信用するようになります。

本書のストーリーは、その例として、あるクラスに赴任してきた教師の話です。




ここで非常に重要なことがひとつ。
それは、
“大人”が答えるその内容が決して「正しい」必要はなく、子供が納得するものでありさえすればいい
ということ。

大人だとこれまでの人生で得た経験・知識が正誤や善悪の判断基準になります。
しかし、まだそうした基準が成熟していない子供は、一応スジが通るような話を聞けば
受け入れてしまいます。

まぁ大人でも往々にしてあることですが。それで儲ける人がいるくらい。
それは今は置いときます。

著者はそんな状況に警鐘を鳴らしています。




著者(訳者?編集者?)は、あえて手に取りやすいようなタイトルにして、
読みやすい絵本のような形式にしたのでしょう。
大切なことをより多くの人に知ってもらう為にはどうすればいいかを、練りに練って考えて、
最終的にこの構成にした、と考えると、著者の本気も伝わってくるようです。

子供たちが、先生のために自分の△△を○○するシーンは背筋凍りました。
しかも子供たちには悪意がないから余計恐い。



上に挙げた例は本書のテーマのごく一部。
“大人”とは何か?
“自由”とは何か?
自分が教える側になったときの(学校・会社の中だけでなく社会的な)責任について、
とにかくいろいろ考えさせられる短編です。
皆さん、“正しい愛国心”持っていますか?




** 関連リンク **
ググったら映像がありました。YouTube
「国民が知らない反日の実態」さん


** この本を紹介しているサイトさん **
「再出発日記」さん
「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」さん
「三十路のつれづれ」さん
「ゆう刊あまちゃ新聞」さん


** 著者紹介 **
ジェームズ・クラベル(James Clavell)
1924年10月10日、イギリス生まれ。作家、脚本家、映画監督など複数の顔を持つ。1994年9月7日、死去。他の著作に、『アジアン・サーガ』六部作、『大脱走』脚本、『ハエ男の恐怖』脚本など。


sing

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ sing 【小説】 【フィクション】 【社会/政治】 【教育】 【文芸書】
フィクション | 23:02:40 | トラックバック(0) | コメント(0)
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