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【経済産業】『世界市場を制覇する国際標準化戦略』
火事になったらいち早く消化しなければなりません。
でも本当は、地味だけど防火の方が大切です。
じゃあそれよりももっといい方法は?
それは、先に相手の家にをつけることです。



『世界市場を制覇する国際標準化戦略』
原田節雄著,東京電機大学出版局,2008年9月
★★★★

世界市場を制覇する国際標準化戦略―二十一世紀のビジネススタンダード世界市場を制覇する国際標準化戦略―二十一世紀のビジネススタンダード
(2008/10)
原田 節雄

商品詳細を見る

<目次>
1.標準の持つ様々な二面性
2.人と組織の多面性
3.標準をめぐる時代の変化
4.出遅れる日本企業
5.アジア市場の特殊性
6.標準化組織の特徴


7.企業外組織の構造と活用
8.標準にまつわる知財権と法律
9.企業内組織の構築と活用
10.標準化委員会の知識と作業
11.国際標準化競争の事例検証
12.これからの海外進出ビジネス


ということで、よくわかる標準化シリーズ最終弾です。
標準化戦略ってなんだ? という方はこちらをどうぞ。

========


最後は「国際標準化」の最先端について、実務第一人者の方の本をご紹介です。
各国市場に絶大な影響力を得ることのできる「国際標準」。その一方で、他者・他国に先に標準をとられてしまえば、大きな不利益を得るかもしれません。
より狭くなったこの世界でいかに自社技術を広るのかの、実践を本書は教えてくれるでしょう。

少し専門的な内容ではありますが、標準化を知らない人でも、国際戦略に興味のある方はきっと楽しめるのではないでしょうか。



国際標準化は政治・外交活動

デファクト標準(Windowsのような、市場戦略により事実上の標準となったもの)の難しい今、標準は他のプレイヤーを巻き込まなければ成立できません。
敵と味方を見極め、あるいはいかにして敵を味方に変えるのか。
自らを取り巻く状況の中で戦うのではなく、自らを取り巻く状況そのものを変えて、有利な立場を築かなければなりません。

ここで「敵」というのが、「ライバル会社」などといったぼんやりとしたものではなく、ダイレクトに自分の交渉相手となるのが国際標準化活動のおもしろいところです。
著者は本書で、水面下での交渉や根回しの重要性を説いています。
本音と建前を使い分けながら交渉を進めるその様子から、国際標準化が「外交」であり「政治」であるということがよくわかります。


「知彼知己、百戦不殆」(相手を知り己を知れば、百戦してもたおされず)とは孫子の言葉ですが、本書でも著者による分析が多く述べられています。

たとえば各国について、背景があってそのようになっているのか。
欧州の特徴、米国の特徴、中国の特徴。それらが特有の戦略をとるには理由があります。
それを理解しなければ国際戦略をとることはできません。

また多面性にも言及します。
各業界企業や、企業活動で出会う様々な人たちについて、表の顔と裏の顔を紹介します。
それにより、相手の本当に求めるところがどこにあるのかを知るのです。

標準化はあくまでも人の作った「ルール」に過ぎません。
こうした人工的な土俵の上で戦うとき、いかにして「より黒に近いグレーを攻めるのか」を著者は教えてくれます。



標準化戦略のトレンドは?

3.5インチフロッピーディスク、CD、MD、8ミリビデオ、フェリカ…

これらは全てソニーが開発し、世の中に普及させたものです。
中には大敗を喫したベータマックスがあったり、近年では単独による標準化の困難から、ブルーレイのように他社と協力して標準化を進めることが多いですが、依然としてソニーは標準化の企業であるということができます。

長年ソニーに勤めていた著者は、上記製品についての標準化戦略を紹介。
時代の移り変わりとともに、標準化戦略の在り方がどう遷移していったのかを教えてくれます。

また、現在とるべき標準化戦略は「デファクトとデジュールの複合路線」と著者は述べますが、詳しくは本書にて。

オープンイノベーションが叫ばれる中で、他社のリソースを有効活用することは極めて重要です。
これにあたり、技術利用のルール作りとなる標準化活動をいかに自社に有利に進められるかは、企業の死活問題となるでしょう。
そして標準化戦争の舞台はいま、世界に動いています。



国際標準化活動の第一人者だからこそ

著者は本書にて、主要企業29社の標準化組織動向・戦略についても解説。
また、標準化戦略を進めるために必要となる組織と人材についても提言します。
そして何より素晴らしいのは、実際の国際会議・標準化委員会における交渉ノウハウや国際標準化活動の舞台裏をレポートしてくれていること。

標準化活動に関わる人や、標準化に少しでも興味がある人、あるいは標準化に関わらずとも国際社会を舞台に戦う人は、ぜひ本書に触れてみて下さい。
いま最前線で何が起きているのか。それが詳細にわかるでしょう。



** 著者紹介 **
原田節雄(はらだ せつお)1947~
ソニー株式会社本社に勤務し、スタンダード&テクノロジーアライアンス戦略グルーダイレクターなどの職務に就く。日本規格協会、国際標準化支援センター主幹。国際電気標準会議(IEC)標準管理評議会(SMB)の日本代表委員も務める。
国際標準化の第一線で活躍する第一人者であり、あらゆる企業の標準化担当者が原田氏の教えを請うている。
(本書より)



** こちらもぜひご参照ください **
標準化戦略ってなんだ?
よくわかる標準化シリーズ第1弾 ⇒『標準化戦争への理論武装』
よくわかる標準化シリーズ第2弾 ⇒『コンセンサス標準化戦略』
よくわかる標準化シリーズ第3弾 ⇒『特許と技術標準』
Otoya

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【標準化】 【政治/社会】 原田節夫
経済産業 | 23:30:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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