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【映画】『天使と悪魔』
現代に蘇る秘密結社イルミナティ
宗教に対する、科学の復讐は成るのか・・・



天使と悪魔
 『天使と悪魔』
 ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演
 ソニーピクチャーズ
 2009年5月より公開中
 (原作書は2000年に、日本では2003年に出版)
 ★★★★














本作は、『ダヴィンチ・コード』の作者ダン・ブラウンによる同名小説『天使と悪魔』を基にしたサスペンス映画。
ダヴィンチ・コードに引き続き、ラングドン教授がローマを舞台に活躍します。

映画ダヴィンチ・コードよりもわかりやすく描かれていて、原作を読んでいなくても楽しめる作品です。
記号や彫刻に隠された暗号を読み解いて犯人を追う様は観る人を飽きさせず、ストーリーも2転3転し、どんでん返しもちゃんと用意されています。
ただ、ちょろっとグロテスクな描写もありましたので、気になる人はご注意を。


** あらすじ **
キリスト教の頂点・ローマ法王が逝去し、次期法王を決めるコンクラーベが開かれる。
しかしその時、有力候補者である4人の枢機卿が誘拐された。
犯人はイルミナティ。イルミナティは、かつて科学が宗教に弾圧された時代、ガリレオをはじめとする科学者たちが結成した秘密結社である。
犯人は科学による教会への復讐を誓い、4人の枢機卿を人柱にして、光によりバチカンを破壊するという。そしてその時、ある研究所からは宇宙創造の鍵を握る、生成されたばかりの「反物質」が奪われていた。
犯行を止めるには、ローマに隠された秘密の教会を探し出し、「啓示の道」を見つけなければならない。
巨匠たちの残したヒントを辿り、主人公・ラングドン教授は犯人に迫る。



!以下ネタバレです、未観・未読の方はご注意ください!


========


ということで感想です。
ただ、書評サイトにもかかわらず原作も読まずに映画だけレビューというのはいかがかとも思ったんですが、どうやら原作を読む暇がなさそうなので、映画レビューにとどめさせていただきます。
原作読んでないので、あくまで映画からの感想となることをお許しください。



今回は、一連の犯行の黒幕だった司祭・カメルレンゴについての考察です。

犯行の首謀者はバチカンにいる、あるいは、蘇ったイルミナティは教会に潜入している・・・
これについて観る人は、コンクラーベの進行する教会内での様子にも注視することになります。
敵は一体誰なのか。高圧的で権限もあるスイス衛兵隊隊長か、あるいは候補者の死によってもコンクラーベ続行に固執する大選皇枢機卿か。

物語は、カメルレンゴを襲った衛兵隊長こそイルミナティだと思わせます。が、実はカメルレンゴの自演に過ぎず、彼こそが本当の黒幕だったということで幕を閉じます。
ところがカメルレンゴが黒幕となったことで、僕は次の2つの疑問を考えました。


1)黒幕が死を省みないのはおかしくないか?

ヘリにより反物質を高空に飛ばすことで、バチカンを救ったカメルレンゴ。
しかしこの行為は、死んでしまっても不思議ではない、というか生きている方が奇跡です。
黒幕にもかかわらず、自身が死ぬ可能性の高い計画を立てるというのは、おかしいのではないでしょうか。


2)カメルレンゴはバチカンを消すことも視野にいれていたか?

ギリギリで反物質の処理に成功したカメルレンゴでしたが、処理は爆発の寸前だったし、その方法も停めてあったヘリで高空に飛ばすなど、一歩間違えばバチカン(及びローマ)は灰燼に帰すところでした。
カメルレンゴが黒幕であるなら、このような綱渡りの計画を立てるのは不自然ではないでしょうか。というのは、バチカンを信仰する聖職者の彼が、万が一にもバチカンを吹き飛ばすことなどは考えられないはずだからです。
それともカメルレンゴは、バチカンの消滅も止む無しと考えていたのでしょうか?


  :
  :


まず1つめについて。

なんでこんな疑問を感じたのかなーと思えば、それまで疑っていた黒幕がスイス衛兵隊隊長や大選皇枢機卿だったからなんですよね。
特に大選皇枢機卿からは腹黒い臭いがぷんぷんします。
じゃあなんで大選皇枢機卿があそこまで腹黒く見えたのでしょうか?
それは教会が千年を超えて続く最大の政治団体だからでしょう。

政教分離が謡われるようになったのはごく近年で、比叡山も神道もキリスト教も、宗教とは政治との関わり無しには語ることのできないものでした。
イスラム教なんかは積極的に教義に政治を盛り込んでいます。

本作のおもしろいところは、教会も1つの「組織」と捉えて、こうした良いところと悪いところ、良し悪し関係なく事実であるところを、わかりやすく描写しているところではないでしょうか。
まただからこそ、「科学との対比」というともすれば思想論になりがちなテーマを、実に中立的に描けているのです。


さて、このような背景を鑑みると、カメルレンゴの特異さがわかります。
カメルレンゴが黒幕だとわかったとき、彼の科学排斥論を聞いて、「怖っ」と思いませんでした?

そう、彼こそは典型的な「信者」なのです。
彼の目的は、肥大化し派閥の分かれた政治的組織「教会」を、ひとつにまとめることでした。
そのためにイルミナティを蘇らせ、「科学」なる敵の名の下に教会の統一・強化を図ったのです。

その目的からすれば、自らの命などは小さな問題にすぎないんですね。
この偉大なる自己犠牲の精神と崇高な目的意識は、俗人に真似できることではありません。
じゅうぶん聖人序列に値する人物じゃないですか。



そして2つめ。

これだけ組織を愛した人間が、組織を滅ぼすことなど考えられません。
反物質処理がギリギリになってしまったのは、バッテリ残り時間5分では交換できないという意味不明設計のもたらした誤算でしょうね。
彼がアメリカ人なら即告訴です。

またそんな誤算があったからこそ、自らの命を顧みずヘリを飛ばすという暴挙に出たに違いありません。

  :
  :

さてさて、結果としてイルミナティはいませんでした。
他にもいろいろ秘密結社の存在は囁かれておりますが、実際これだけ社会が変化した中で、古来からの組織がその目的を変えずに存在できるというのはナンセンスだと思います。
でもだからこそ、僕たちにとって魅力のある存在なんでしょうね。

一方で、強固にその存在を維持し続ける「教会」とは何なのか?
そして宗教とは、神とは・・・?

それをあくまで中立に、そして多方向から見つめる点に、本作の素晴らしさがあるんだと思います。
時間があったら原作も読みたいです。



なお蛇足ですが・・・

科学が重要なテーマになっているのに、あの反物質の描写は無いと思いました。
まあ観客にわかりやすい表現を、というのは理解できますけど、ちょっとチャチかったかな。



** 他にこの映画を紹介しているサイトさん **
「陽面着陸計画」さん
「たかいわ勇樹の徒然なる日記」さん
「Creme Tangerine」さん
「観劇レビュー&旅行記」さん
「2501」さん
Otoya


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

関連するタグ Otoya 【映画】 【神様】 ダン・ブラウン
映画 | 00:01:11 | トラックバック(0) | コメント(2)
コメント
こんにちは!
私は原作を3年前に読んだきりで、
この映画に臨みました。
黒幕の存在をすっかり忘れていて
ものすごい衝撃を受けました!!

でも果たして、どこからどこまでが黒幕の意中だったのか…。

私もちょっとその辺が気になって、
今もう一度原作を読んで探っているところです。
こうした人類の危機をもたらす科学から
救い出すのは「宗教だ!神だ!」をアピールしたかったのかなとは
思ったんですけどね…。
そもそも死ぬ気でもあったのかな、と。
宗教の揺るがぬ浸透が彼の意思だったように思います。

でもやっぱり腑に落ちないような気もするので、
本の読み込み頑張ります!!
映画を観た後なら、
原作も原作で違う楽しみがあっておもしろいですよ!
お時間がありましたらぜひ読んでみてください!
2009-05-30 土 15:35:53 | URL | なるは [編集]
なるほど・・・
>こうした人類の危機をもたらす科学から
>救い出すのは「宗教だ!神だ!」をアピールしたかったのかなとは
>思ったんですけどね…。

深いです。
僕はまだまだ教会を1つの組織としてしか読めなかったいなかったようです。
カメルレンゴの信心がホンモノ中のホンモノだったということまではわかったのですが、もしそうだとしたら、なるはさんの言うとおり「宗教の浸透」こそが目的になるはずですよね。

また「科学」はあくまで教会統一のために持ち出した「手段」だと考えたのですが、本作のテーマを考えると、カメルレンゴが「人類の危機をもたらす科学」と捉えたのもうなずけます。

おかげさまでかなりしっくりきました!
原作もかなり読みたくなったので、時間を作って読んでみたいと思います。
コメントありがとうございました!
2009-05-31 日 20:34:23 | URL | Otoya [編集]
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