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【文学】『ブラバン』
『ブラバン』   『ブラバン』

   津原泰水

   2006年9月

   バジリコ

   ★★

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あらすじ
高校時代、吹奏楽部でコントラバスを弾いていた他片は、現在バーを経営している。
ある日、吹奏楽部の先輩・桜井から、部の再結成計画を持ちかけられる。
桜井の結婚披露宴での演奏に向けて、当時のメンバー集めが始まった――




テーマは高校吹奏楽部の青春ではなく、25年後の再結成のプロセスを通して過去との対比で描かれる現在の生き方。
吹奏楽部の魅力の一つ“部員数の多さ”を生かし、様々な生き方を見せてくれます。

ここでは個々のストーリーについて語るのは避けますが、
共感できるエピソードもあれば、全く理解できないエピソードもありました。

人が集まると当然トラブルも増えます。
考え方の違い、経験の違い、楽器の腕前の差、プライベートな事情、単純に人間として好きか嫌いか。
それらをひっくるめて大きな流れを作り出し、さらに高校生特有の夢と憧れで加速された音楽が高校吹奏楽です。

さらに本作は、大人になった登場人物の生き方も描きます。
これにより、テーマに見えていた吹奏楽が“きっかけ”に過ぎないように感じられました。

吹奏楽部は、高校生達に何をもたらしたのか?
25年の年月は何を変え、何を変えなかったのか?


作中の「音楽は人に何も与えない」が妙に印象的でした。



私にとっては、けして悪くない作品ですが、残念ながら良いとも言えない作品でした。

その原因をちょっと考えてみたところ、おそらく「リアルすぎる」からじゃないかと。
私も吹奏楽経験者ですので、わかりすぎるくらいわかるエピソードがあったりするわけです。
極論ですが、小説はある意味、“自分とは無関係に流れる時間を垣間見るもの”と私は思うのですが、
本作は、そこが自分に関係あるように感じられるわけです。
個人的に吹奏楽に嫌な思い出があるわけではないのですが
(ないこともないけど総じて良い思い出です)、
なんとなく、そこには入ってきて欲しくない気がしてしまいました。
それが私にとっては「リアルすぎる」のかな、と。



本書で残念なのが、数多く描かれるエピソードがもつ2つのパラメータ、“人”と“時間”が混在して描かれていること。
わかりやすく言うと、誰が誰やらわかんねェよ!
ストーリーの構成上しかたない部分もあるでしょうが、実際、読んでてちょっときついです。
かろうじて楽器で判断できなくもないのですが、楽器と担当者のイメージが私とはズレていたため、やはり混乱しました。


余談
吹奏楽経験者なら分かると思いますが、
「この楽器はこんな感じの人がやる」というイメージがそれぞれあるわけです。
逆に「この人はこんな楽器をやってそう」なイメージもあります。
そのイメージは、案外当たっていることが多く、それはそれで面白かったりします。
(もちろん例外も多々あります)
この余談に、特に意味はないです。なんか書きたくなっただけ。



面白かったけど、なにか嫌だった。
私には、この小説を読むには(精神年齢的な)何かが足りていないような気がしました。



** 著者紹介 **
津原 泰水 (つはら やすみ)
1964年生まれ、広島県出身。
津原泰水、津原やすみ、百武星男のペンネームを持つ作家。代表作『悪い男』『蘆屋家の崩壊』ほか。
また、自身の参加するバンドでCDを出している。

** 他にこの作品を紹介しているサイト **
「しんちゃんの買い物帳 」さん
「本を読む女。改訂版」さん
「図書館で本を借りよう!~小説・物語~ 」さん
「ワルツの「うたかた日記」」さん

sing

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ sing 【小説】 【音楽】 【青春】 津原泰水 【文芸書】
文学 | 22:41:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
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