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【文化/芸術】 『ベルギービールという芸術』
”ベルギーに同じ味のビールは2つと無い.”




ベルギービールという芸術 (光文社新書) 
『ベルギービールという芸術』

 田村功著,光文社新書,2002年9月

 ★★★

 <目次>
 Ⅰ.ベルギービールを知る
 Ⅱ.ベルギービールを味わう
 Ⅲ.ベルギービールのある食卓
 Ⅳ.ビア・カフェを楽しむ
 Ⅴ.ビールからベルギーを知る
 巻末1 ベルギービール名鑑
 巻末2 ベルギービールリスト




ビールと言って思い浮かべるのは、やはりドイツでしょうか。
他にイギリスのギネスや、アメリカのバドワイザーも有名ですね。
まぁ僕は日本の一番絞りが一番好きですが。

が!

実はベルギーもビールで有名な国なのです。
実に1000種類を超える豊富な品揃えもさることながら、やはり素晴らしいのはその味。
クセはありますが、好きな人は病み付きになることうけあいでしょう。

僕は夏にべルギーに旅行に行ってきたのですが、旅先で飲んだビールとあわせて、旅行前に読んだこの一冊をご紹介したいと思います。



========


◎ベルギービールとは

ドイツやイギリスのビールがピルスナー系の割とあっさりした味(キリンやアサヒのような)が主流であって、かつその種類もそう多くは無いのに対し、ベルギービールはその味が大きく異なり、1000種類以上を数えることが可能です。
著者はベルギービールについて、独自に以下の分類を行いました。


①ランビック系
  →ブリュッセル近郊でのみ作られる自然発酵ビール
②ホーリィエール系
  →修道院系のビール
③ウィートエール系
  →大麦麦芽に生の小麦を加えて爽やかに仕上げたホワイトエールなど
④エイジドエール系
  →ベルギー北部で古くから作られてきた長期熟成ビール
⑤ワロニアンエール系
  →南部フランス語圏で作られるビールで、スパイス香をもつ
⑥ベルジャン・ペールエール系
  →イギリスのペールエールの影響を受けているビール
⑦ベルジャン・ダークエール系
  →イギリスの影響を色濃く移し、色もダークで香りも麦芽風味に富む
⑧ストロングエール系
  →アルコール度数が7%を越すビール
⑨フレーヴァードエール系
  →スパイス・ハーブ・ハニー・フルーツなどで味付けしたビール
⑩シーズナルエール系
  →季節限定のビール
⑪ベルジャン・ピルスナー系
  →日本のピルスナー系ラガーと同様に、苦味も軽くさっぱりとした味わい


日本のビールは鮮度が命で、しっかり冷やして楽しみますが、ベルギービールは別。
ベルギービールは、場合によっては1年以上熟成させることもあります。
それは酵母により発酵させているためで、適温も10度~15度程度で、ゆっくりと時間をかけて、味を確かめながら楽しみます。
種類によってはビン詰め時に少量の砂糖と酵母が封入されており、自宅のワインセラーなどで数年寝かせて飲む愛好家もいるとか。

イメージとしてはまさにワイン。
色の白いビールは魚料理に合い、温度も低めで飲みますが、色の濃いビールは肉料理に合い、温度も高めで飲むそうです。
そして非常に濃厚な酵母の味わいを楽しむことができるでしょう。

フルーツ系ビールも豊富なので、女性も十分に楽しめると思います。
ビールと言うよりはカクテルに近いですね。
銘柄それぞれに応じて専用のグラスがあるのもベルギーの特徴。
これは味の濃さや泡立ちの特徴などに応じて、それぞれのビールの一番おいしく飲める形を追求しているためです。



◎ベルギービールご紹介

旅先で飲んだベルギービールをいくつかご紹介したいと思いますよ。


ベルギービール・LeffとDuvel

左:”Leffe”
有名な修道院系のビールで、日本でも売っています。
酵母の味わいが非常に豊かながらもバランスが良く、僕が一番おいしいと思ったビールです。

右:”Duvel”
これも代表的なベルギービール。味わいはあっさり。
グラスが特徴的で、すぼまった口は泡を固め、底に刻まれた引っかき傷は、湧き上がる小粒の泡を絶えさせません。見ていてとても楽しいです。



ベルギービール・ランビックベルギービール・フルーツビール

左:”MORT SUBITE”
代表的なランビックビールで、ちょっと酸味が残ります。
パブでドイツ人・ベルギー人と飲みましたが、彼ら的にはありえないくらいまずいそうです。
僕はまあこういうのもアリかなと思いました。

右:フルーツビール
左がラズベリーで右がマンゴー。色々な種類があります。
左はMORT SUBITEをベースに造られたもので、チェリーフレイバーがおいしかったです。



ベルギービール・料理ベルギービール・料理と薄いビール

料理、特に海鮮がおいしかったです。
ここには載せていませんが、バケツ入りムール貝と共に飲むビールは最高ですよ。
写真左は、空港で飲んだなんか薄いビール。
アサヒに近い味で、ベルギービールに慣れると物足りませんでした。



ベルギービール・グリムバーゲンベルギービール・ZOT

左:”GRIMEBERGEN”
ブリュッセル・グランプラスの老舗レストランで頼んだビール。
グラスの形状からも、修道院系ビールだとわかります。非常においしかった!

右:”bngise ZOT”
これ自体はどこでも買えますが、写真はブリュージュの醸造所のサーバから入れてもらったもの。
黒い方が度数が濃く、味わいも濃厚です。
みずみずしい味わいがたまりませんでした。



◎どんな本なの?

ドイツなどは水代わりにビールを飲むイメージがありますが、このようにビールが普及したのはなぜでしょうか?
それは、修道院による普及が原因の1つとしてあるでしょう。
修道院は人々に水を飲むことをやめさせ、修道院の造るビールを飲むよう促しました。
これは、生水を飲むことによる疫病の蔓延を防止するためです。
ビールは一度煮てあるので安全なんですね。

また修道院は、キリスト教関係の高僧がその地方に来たときの宿泊・接待を行うため、おいしいビールを出す必要がありました。そこで、修道院で偉くなるにはビールの醸造に長けている必要もあったとされています。
このような背景が、今日のホーリィエールビール(修道院系ビール)の隆盛に繋がったのでしょう。


と、本書ではビールと言う視点から、ヨーロッパの歴史的な背景も紹介してくれます。
各国に支配され続けたベルギーの複雑な歴史の一端も垣間見れるので、おもしろいです。

他に、著者の尋ねた各町のレストランや、巻末にあるビールリスト、寒中にある写真入りの各種ビールの紹介など、ベルギービールに関する情報が非常に豊富
ベルギービールについて知りたいならこの一冊があれば十分でしょう。

非常に読みやすく、ビールへの愛があふれた本です。
ビールが好きな方や、ベルギー方面へ旅行予定の方は、ぜひご一読ください。


さて次回は、ベルギー史についての1冊をご紹介させていただきます。


** 著者紹介 **
田村功(たむら いさお)
ビールテイスター、ビアデザイナー、ビール評論家。
法制大学卒業後、コピーライターとして広告デザイン会社に勤務し、退職後独学で醸造学を学ぶと共に、日本地ビール協会ビアテイスターの最高位・マスターイバリュエイターとマスタージャッジの資格を取る。
現在は地ビール醸造指導のほか、講演会講師、雑誌、TVなど多方面で活躍中。
他に『マイケル・ジャクソンの地ビールの世界』(訳書)、『世界ビール大百科』など。
(本書より)



** この本・そしてベルギービールを紹介しているサイトさん **
「bq69 collectibles」さん
「春の雪」さん
「cloned log」さん
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  →新宿のベルギービール専門店を紹介しています。
「~Delicious Days~ 名古屋新婚日記 」さん
Otoya


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文化/芸術 | 00:19:04 | トラックバック(0) | コメント(0)
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