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【歴史】 『ベルギー史』
チョコ、ワッフル、ビール、フリッツ、TINTIN

と言えば~?



ベルギー史 (文庫クセジュ) 『ベルギー史』
 ジョルジュ=アンリ・デュモン著,
 村上直久訳,白水社文庫クセジュ,1997年7月
 ★★

 <目次>
 1.大河とコミューン
 2.ブルゴーニュ公の下での地方連邦主義
 3.カール5世の17州とその分裂
 4.人文主義、ルネサンス、バロック芸術
 5.欧州の戦場
 6.国家としてのベルギーの誕生
 7.コンゴの植民地化
 8.1880年の文化的覚醒とその影響
 9.2つの戦前、戦後
 10.フランデレン、ワロン両運動の始まり
 11.連邦主義への歩み
 12.ベルギー型連邦主義の歯車




常に支配され続けた歴史を持つ欧州の十字路・ベルギーは、現在EUの本部を有し、ヨーロッパの首都とも呼ばれます。
前回はベルギービールについて紹介させていただきましたが、今回は本書を元にして、ベルギーがどんな国なのかを紹介したいと思います。
君主制連邦国家という特異な形体をとるベルギーは、今も昔も、決して一筋縄では行かないようです。



========


とは言っても、ベルギーの詳しいことはwikipediaでも見てもらいたい感じなわけですよ。
ここでは、何点か気付いた点をご紹介させいていただくに留めたいと思います。


◎ベルギーの基本情報

ベルギー地図  ベルギー国旗




国家: 君主制連邦国家・永世中立国
独立: 1830年独立
人口: 約1000万人
首都: ブリュッセル
都市: アントウェルペン(アントワープ)、ブリュッへ(ブリュージュ)、ヘント(ゲント)、リエージュ等
言語: 北部オランダ語、南部フランス語、他にドイツ語



◎フランデレンとワロン

2006年12月13日、ベルギー公共放送RTBFは次のようなニュースを流しました。

「フランデレン地域が独立を宣言し、国王アルベール2世が(旧植民地である)コンゴ民主共和国に亡命した」

これにより国内は大混乱に陥ります。
ベルギーには、オランダ系住民の住む北部・フランデレン地域と、フランス系住民の住む南部・ワロン地方に大別することが可能です。
この2地域の仲が非常に悪く、「言語戦争」とも呼ばれているほどで、上記のようなニュースはベルギー人を混乱に陥らせるには十分でした。

結局ニュースは嘘だったわけですが(それにしてはタチ悪い)、両者の確執の度合いがわかります。
EU本部に勤める知人は、独立戦争になれば国外に退避するつもりだと言っていました。
(レストランの料理がまずかったとき、「ここはフランデレンだから仕方ない」とも言っていました)

ただ、基本的には両者とも穏やかな気質のようです。



◎”欧州の十字路”

ベルギーの歴史を見ると驚きます。
オランダ、フランス、ドイツ、スペイン・・・どこかの国に支配されていなかったことがありません。
そしてようやく独立できたのが1830年
その少し前、1815年にはブリュッセル郊外にて、欧州史を一転させたワーテルローの戦いが起きています。
この戦いでナポレオンは2度目の失脚をし、歴史から姿を消すことになりました。

フランデレンとワロンの対立、個性を大事にすること、礼儀正しさ、妥協のうまさ・・・
ベルギー人の性格のルーツはこういった歴史にありそうです。


ちなみにワーテルローでは毎年6月18日、数千人が集まって各軍を装い、ワーテルローの戦いを再現するというフェスティバルが開かれます。
その砲声・銃声は隣町までよく聞こえるそうです。一度見てみたいですね。
(ちなみにフランス軍を希望する人は少ないようです)



◎チョコレートと軍隊

ベルギーが隆盛するようになった主因の1つに、レオポルド2世によるコンゴ支配があります。
レオポルド2世の外交手腕により、ベルギーは一躍アフリカの植民地大国となりました。
チョコレートが有名なのはここから来ているのでしょうね。
(なお、独立以来のコンゴの混乱にもベルギーは一枚噛んでいますが、それはまた)


そして第1次世界大戦。
ドイツの侵攻を受けたレオポルド2世は軍隊を翻してアントワープまで退却し、占領に甘んじます。
そして4年後、温存された軍隊をもって即座に奪われた領土を回復するのです。

第2次世界大戦ではレオポルド3世が同様の戦略をとりました。
ナチスドイツの敗退後、欧州で唯一国土の荒廃を免れたベルギーは、蔵相の手腕も手伝って、戦後の経済成長を遂げるのです。

これが現在のEU本部を擁する基盤ともなり、欧州の首都へと発展したのでしょう。
先見の明と言うか、支配を受け続けた歴史がそうさせたのか、その立ち回りには脱帽ですね。



◎どんな本なの?

訳が悪いのか僕の知識が浅いのか、とてもわかりにくい本だったというのが正直なところ。
芸術についても詳しく描写されていますが、予備知識がなければ意味チンプンです。
結局わかったことは、ベルギーが他国に占領され続けていたことだけでした。
もっとも、近代については割とわかりやすく書かれていましたが。

欧州の知識が豊富な人には、いい本かもしれません。
予備知識の少ない方は、前回ご紹介した『ベルギービールという芸術』という本でもビールを通してベルギーの文化・歴史が紹介されているので、こちらの方がずっとわかりやすいと思います。


** 著者紹介 **
Georger-Henri Dumont(ジョルジュ=アンリ・デュモン)
ベルギー王立アカデミー会員で、ベルギー史の専門家。
他にベルギー史、レオポルド2世統治下のベルギー人の日常生活、マリー・ド・ブルゴーニュ、エリザベート女王に関する著作がある。
(訳者あとがきより)

Otoya


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関連するタグ Otoya 【一般書】 【歴史/人物】 ジョルジュ=アンリ・デュモン
歴史/人物 | 23:13:01 | トラックバック(0) | コメント(0)
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