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【経済産業】 『中国における技術標準化と特許』
WTO加盟により、もはや独自の産業障壁で国を護ることは許されない。
しかしその懐には、13億からなる巨大な市場が控えていた。



『中国における技術標準化と特許』
遠藤誠著,日本機械輸出組合,2008年5月
★★★★

中国における技術標準化と特許 <目次>
 1.はじめに ~「標準」・「標準化」とは~
 2.標準化に関する中国の法律制度の調査分析
 3.中国標準の発展状況
 4.中国の国際標準化活動への参加
 5.技術標準、特許、独占禁止の相互関係
 6.WTO/TBT協定と中国の標準技術
 7.おわりに ~中国における技術標準化と特許に対する
            日本企業の対応はどうあるべきか~









EVDやWAPIなど、少し前までは無謀な独自規格の目だった中国ですが、いよいよ国際標準化に戦略的に乗り出してきました。何しろ中国はスケールメリットがありますから、数が1つの影響力となる標準化の世界では、国際市場に与える影響は大きいです。

ということで、前回の『中国の科学技術力について』に続き、今回は中国の標準活動についての本をご紹介。こちらも2008年5月と、割と新しい本ですよ。
(標準化ってなんだ? と言う方はこちらをどうぞ)


========


◎そろそろ本気の標準化戦略

MPEGやDVDなど、ライセンス問題で先進国に苦渋をなめさせられてきた中国。
中国がこれまでに外国に対して支払った特許ライセンス料の総額は、2003年の時点ですでに100億元(1400億円)と言われていました(※)
さらに2001年にはWTOに加盟したため、既に成立している国際標準を受け入れなければならず、産業障壁が崩れてしまったと言えます。

しかし中国は、2006年の「国家中長期科学技術発展計画綱要」にて知財と標準化を立国の柱にすえて、挽回を図っています。
これを受けて、中国国家標準化管理委員会(SAC)は2007年に「11次五カ年計画」をたて、今後の標準化戦略の目標を策定しました。これが達成されると、国際標準化における影響力は日本と並ぶことになります。



◎さて本書によれば・・・

中国の標準は次のようなヒエラルキーで成り立っています。

   企業標準 → 地方標準 → 部門標準 → 国家標準

国家標準が最上位で、それぞれ上位の標準が成立すると関連する下位の標準は廃止されます。
ようするに規模の小さいところから順次広げていくと言うことですね。
そして国家標準になったものを、国際標準として提案していくと言うわけです。


さてそんな中国の標準ですが、本書によれば、中国の標準件数は順調に増加しているようです。
全体では、2006年は1997年に比べて33%の件数増加
その内訳については、新標準の公布と既存標準の改定が半々ずつ。
新標準の公布は新規の技術分野の発展を示し、既存の標準の改定は既存の分野の発展を表すと言えるので、中国は既存の分野だけでなく新規技術分野についても意欲的に技術的な整備・発展を進めているということですね。

また分野で見ると、電気通信、機械、化学工業の分野において特に標準が公布されています。
まあこれらは特に標準化が必要な分野ではありますが(部品製品間関係が求められるため)、この分野での技術発展が順調と言う裏づけにもなるのではないでしょうか。


そして、国内標準の国際整合についても述べられています。
近年公布された国家標準についてはその4~6割が国際標準に対応しており、全体的にも整合する標準が増加しています。
さらには、国際標準化の幹事国受入数も伸びており、国際標準化活動への積極的な着手がこの数字からも伺えます。

最近の具体的な標準化についての事案も記載されているので、興味のある方はぜひご一読を。



◎中国の標準化の問題点は?

さて、中国において日本が標準化を進めるにはどうすればよいのでしょうか?
日本も中国市場で製品を売るためには、中国国内での標準化活動への参加が不可欠です。

ここで問題となるのが、まず参加自体が難しいと言うこと。
中国の標準は基本的に政府が認定するものなので、外国企業はその作成過程にはオブザーバーのような立場でしか参加できません。
例えば中国企業・機関と共同研究するなど、パイプを作ることが不可欠になります。

また標準化活動への参加ではないにしろ、中国は国家標準以下の標準については依然として国際標準に準拠していないものが多く、これらが参入障壁になっているという事実もあります。

標準化に関する法律が未整備なのに加えて、例えば最近問題となっているソフトウェアのソースコードの強制開示制度など、外国企業のノウハウを開示させる制度として、中国標準はやっかいな壁となっています。


と、一筋縄ではいかない中国の標準化政策。
今後もウォッチしていきたいと思います。


** 参考サイト **
日本機械輸出組合
  →本書の購入はこちらから
otoya


テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【標準化】 【知的財産】
経済産業 | 23:55:41 | トラックバック(0) | コメント(0)
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