■レビュージャンル
■テーマ別記事リンク
■管理人プロフィール

Otoya sing です.
地震の影響はありませんでした.
通常運営してまいります.

■最新記事
■カウンタ


当サイトではきれいなお姉さんを
全面的に支持します

■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■QRコード

QR


ラ・フォル・ジュルネ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


関連するタグ
スポンサー広告 | --:--:--
【科学/技術】 『タイムマシンをつくろう!』
・機密データ満載ノートPCの入ったカバンを、居酒屋に置き忘れた
・妻がこんなに太るなんて聞いてない
・ひいおじいちゃんのせいでお年玉が50円。できればお世話ロボットを送りたい
・科学者の友人が雷に打たれて1885年に飛ばされてしまった
・僕は、取り返しのつかないことをしてしまった・・・ララァを・・・殺してしまった・・・
・あの夏をもう一度


そんなときには~??



タイムマシンをつくろう!
 『タイムマシンをつくろう!』
 原題 ”How to build a time machine”


 Paul Davies著,林一訳,草思社,2003年6月

 ★★★★












本書は、理論物理学者である著者が本気で考えたHow To本。
今すぐホームセンターで材料をそろえて・・・と造れるものではないけれど、タイムマシンが理論的には不可能ではないということを教えてくれるという点で、大きな意味のある一冊だと思います。

さて気になるその製法とは・・・。
高校物理程度の知識があれば読めるくらい、ごくごく平易に書かれています。
あの日に未練のあるアナタはぜひご一読あれ。


                     *** 目次
1.未来への行き方
 -高速移動を使う方法
 -重力を使う方法
 -本当に時間を操作できるのか
 -なぜ光よりも早く動けないのか
 -まだ存在しないはずの未来へ行けるのか

2.過去への行き方
 -ワームホールがタイムマシンになる
 -まずはブラックホールの基礎知識から
 -ワームホールとは何か
 -「時空」について学んでおこう
 -シュヴァルツシルトのワームホールの問題点
 -人間が通れるワームホールは建造可能か

***
3.タイムマシンの作り方
 -①衝突器で10兆度の高温を作る
 -②圧縮器で高温の塊を圧縮する
 -③膨張器で負のエネルギーを注入する
 -④差分器で時間差をつくる


4.タイムマシンに関するQ&A
 -未来からの訪問者が見当たらないのは?
 -タイムトラベル・パラドックス
 -平行宇宙がパラドックスを解く?
 -時間順序保護仮説がT・トラベルを阻む?
 -他にもタイムマシン設計プランはある?
 -時間の反転とタイムマシンは同じもの?
 -なぜタイムトラベルを研究するのか?



========


◎「過去」と「未来」は同時に存在している

「未来への行き方」は実はよく知られています。
要するに速く動けばいいわけですね。
アインシュタインの相対性理論により、光の速さに近づくほど相対的に時間の進み方が遅くなることが知られています。ウラシマ効果と言えばわかる人も多いかも。

実際に、宇宙ステーション勤務の宇宙飛行士は地上の人間よりもわずかに歳をとらないことが知られています。マラソン選手とかも0.00001秒くらいは僕らと時間の進み方が違うのでしょうか。

そもそも「時間」というのは結果的に認識されるものであって、過去・現在・未来という区分をすることは不可能なわけですが、それについても述べられています。
そして著者は、①速く動くことの他に②重力が時空を歪めていることにも着目し、この2つの方法で「未来に行く方法」を教えてくれます。

では、過去に行くためにはどうすればいいのでしょうか?

タイムマシンの作り方・恐竜狩り1
  未来では恐竜狩りが流行っているとか



◎カギはブラックホールにあり!

重力を極限まで高めると何が起こるのか?
それが、あらゆる光をも捉えて離さない「ブラックホール」です。
ブラックホールの中心には、それ以上重力を高められない特異点が存在すると考えられ、この特異点は重力が無限大なので、すなわち時間の流れが完全に停止しています。

しかし、光も逃さない粘着質なブラックホールですが、ブラックホールから放出されるエネルギーがあることも知られています。
「負のエネルギー」と呼ばれるこのエネルギーがどこから来たのか。
それを説明するのが「ワームホール」で、特異点の先には別の出口があると考えられています。
ちなみにこの負のエネルギーは、1958年のカシミールエネルギーの実験により確証されているそうです。

具体的にワームホールの発生は、イオン加速器を用いることにより可能とされますが、10のマイナス36乗メートルの大きさのものを、わずかに10のマイナス45乗秒だけ存在させられるに過ぎません。
それでも、以下の工程が可能となれば、タイムマシンの建造は可能なのです。

 1.衝突器によりワームホールを発生させる
 2.圧縮器でワームホールに10兆度の高エネルギーを注ぎ、存在を継続させる
 3.膨張器でワームホールに負のエネルギーを注ぎ、拡張する
 4.差分器でワームホールの両端に時間差をつくる




◎時空連続体の乱れにより宇宙全体が消滅するか、あるいは2人が気絶するだけで済む

ワームホールとは、空間に開けられた穴です。
ここで、ワームホールの出口を光の速さで輸送し、あるいはブラックホール近傍に置くことで、空間を歪めて開けられた穴は、その入り口と出口で進む時間が異なることになるのです。
入り口が地球上で1000年経過しても、出口が光の速さで進むことにより30分しか経過していないのであれば、1000年後の人間が30分後に現れることも可能なのです。

すると、どんな問題が起きるでしょうか。


タイムマシンの作り方・恐竜狩り2
タイムマシンの作り方・航時法
          未来では恐竜狩りが流行っているとか


本書では、タイムマシンが作られることによるパラドックスについても言及しています。
具体的に著者が取るのは、「自己無矛盾な因果ループ説」「平行宇宙説」
前者は、過去を改竄しようとしても成功し得ないか、成功したとしてもそれは実は改竄前の過去で何らかの形で起きていたことであり、結果的に改竄したことにはならない、とする説です。
後者については説明不要でしょうか。

いずれにしても、ワームホール型タイムマシンであれば、パラドックスが起きることはないだろうと著者は予測します。

タイムマシンの作り方・運命は変えることができる
      運命は変えられないとか


なるほどと思わされる一冊です。
タイムマシンに興味がある方はぜひご一読を。


** 著者紹介 **
Paul Davies (ポール ディヴィス) 1946~
理論物理学者、オーストラリア・マッコーリー大学自然哲学教授。
ロンドンのキングス・カレッジ卒業。ブラックホールや宇宙の始まりを専門とする物理学者で、科学解説書も多く執筆している。英国王立学士院よりマイケル・ファラデー賞を受けるなど、数多くの賞を受賞している。
他に『宇宙 最後の三分間』『宇宙に隣人はいるのか』『時間について』など。
(本書より)

Otoya


テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

関連するタグ Otoya 【一般書】 【科学/技術/専門】 【HowTo】 ポール・デイヴィス
科学/技術/専門 | 23:55:09 | トラックバック(0) | コメント(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。