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【経済産業】 『日本の電機産業に未来はあるのか』
前回はCEATEC JAPANのレポートをしましたが、電機業界全体ではどうなっているのでしょうか?




『日本の電機産業に未来はあるのか』

  若林秀樹

  洋泉社BIZ

  2009年4月

  ★★★★






<目次>
 第1章 2009年、奈落の底に突き落とされた電機業界に光は射すのか
 第2章 2010年以降の中期見通しと避けられない構造変化
 第3章 電機業界の「失われた10年」を総括し、今後の電機業界を占う
 第4章 技術はどのように発展するか、それはどのように予測できるか
 第5章 主要なエレクトロニクス企業の分析


本書は半年ほど前の出版なのに、紹介が遅くなってしまいました。
現在では変化している情報があるかもしれませんのであしからず。


◇まずは電機業界の分析

大きく分類するとこんな感じ。

総合電機
 日立製作所
 東芝
 三菱電機
 富士通
 NEC
家電・民生
 ソニー
 パナソニック
 シャープ
 パイオニア
 三洋
電子部品
 村田製作所
 京セラ
 TDK
 ローム
 日本電産
 アルプス電気
精密・半導体
 キヤノン
 リコー
 ニコン
 東京エレクトロン
 アドバンテスト
 ルネサステクノロジ
 エルピーダメモリ

なかなか激しい書名ですが、著者は電機業界を長年見てきたベテランアナリストだそうです。
電機産業は今どのような状況に置かれているのか? 今回の経済金融危機による影響は?
その辛口評価が、各社の現状分析と将来予測します。

技術予測はかなり具体的。
主要企業のコア技術、今後の成長性を詳しく分析した上での予測に納得してしまいます。
”2010年に何かが変わる”そうですよ。



◇デジタル化の本質

デジタル化によって業界は大改編を余儀なくされています。
その影響として私が個人的に特に重要視しているのが、①水平分業化と②アナログの価値向上です。

①は製品と部品を一社が全て作るのではなく、部品メーカーとセットメーカーが協力して製品を作るこ
と。これは開発を低コスト化、短期間化することができる一方、他社製品との差別化が難しい、という問題があります。「BDプレイヤー欲しいんだけど、どのメーカーでも大差なくね?」ってこと。

一方、②ですが、ここではあえて“アナログ”と書きました。センサー関係の精度向上だけでなく、機械と人間の開発・技術面での棲み分けもますます大切なことになっていきます。

この2点から考えると、今後は(特にセットメーカーで)これまで以上に“アイデア”がめちゃくちゃ重要になるわけです。私ごときが言うまでもなくすでに動き出している企業も多くあるわけですが。

「アイデアの乏しい技術(分野)はスペック向上のみに走る」というような意味のコトバをどこかで聞いたことがあるのですが、単なるスペック向上に価値が見出せないと“アイデア”に取り組まざるをえなくなるわけですね。

計らずも個人的に最近興味をもっているアイデア発想法の動機を探るきっかけにもなりました。



◇アナリストってなにしてんの?

正直なところ、扱う範囲が広すぎて半分くらいしか理解できませんでした。
個々の要素技術内容には踏み込んでいませんが、その一段階上の“技術がどう使われているか”を詳しく解説しているので、ある程度どんな技術なのか知らないとついていけないです。
それでも各社のコア技術など具体的な話ではなるほどと思うことも多かったです。
まだまだ自分はモノを知らないな、と思えたのでそれでよしとします。いいじゃないか。

ただ言い訳させてもらうと、アナリストの視点っていうのがよくわからない、ということ。
少なくとも本書では技術ではなく経営側の視点で話を進めているのでしょう。
コトバでは理解できても、感覚としてピンときませんでした。私が背伸びしすぎた?



◇で、未来はどーなの?

日本は技術立国。特に製造業が産業の根幹。
世の中の変化に応じた構造改革のために、「失われた10年」と「7つの"低"」を振り返る必要がある、と述べています。

巻末に掲載されている『二十世紀の預言』(1901年)は驚愕です。
とんでもない想像力です。
このアイデアを思いついただけでもスゴイことですが、
現在はそれがほぼ実現している、ということも賞賛に値します。

20項目以上あるのですが、一例だけ引用。
「遠距離の写眞
 数十年の後、欧州の天に戦雲暗惨たることあらん時
 東京の新聞記者は編輯局にいながら電氣力によりて其状況を早取写眞となすことを得べく
 而して其写眞は天然色を現像すべし」


現在は100年後のビジョンを描ける人がどれだけいるでしょうか?


** 監督紹介 **
若林秀樹 (わかばやし ひでき)
1984年、東京大学工学部卒、86年同大学院卒。野村総合研究所に入社、ドレスナークラインオートベンソン証券、JPモルガン証券、みずほ証券で、電機のアナリスト歴20年以上。2006年から東京理科大学MOT大学院の非常勤講師。他の著書に『ヘッジファンドの真実』がある。
(本書より)

** この作品を紹介しているサイトさん **
・「Stange Design」さん
・「徒然知財時々日記」さん
・「masimoの日記」さん
・「東洋経済ONLINE」さん


** 関連してそうなリンク **
・「新世紀のビッグブラザーへ」さん

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経済産業 | 23:55:34 | トラックバック(0) | コメント(0)
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