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【社会】 『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(1/2)
ここに、従業員10人の、年功序列型の会社があるとする。 

社長 「よし、寄せ鍋を作ろう。詳細を決めてくれたまえ」
役員 「醤油ベースにしよう。具は何がいいか、おすすめのレシピをつくってくれ」
部長 「海産物がいいな。君、適当にスーパー回って買い出してきて」
課長 「じゃあ、タラとカニでいこう。あとは料理しとけよ」


業務は、末端に下りてくる頃には実に単純な作業に成り果てている。
あとは6人の平社員が並んで作業をするだけで、残業でクタクタになるのも、たいていの企業ではこのレベルの人たちだ。
(本書 ”権限は、能力ではなく年齢で決まる” より)



若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
 『若者は
  なぜ3年で辞めるのか?』

 城繁幸著,光文社新書,2006年9月
 ★★★★
 
 <目次>
 はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
 1.若者はなぜ3年で辞めるのか?
 2.やる気を失った30代社員たち
 3.若者にツケを回す国
 4.年功序列の光と影
 5.日本人はなぜ年功序列を好むのか?
 6.「働く理由」を取り戻す





少し古い統計ですが、2000年において、大卒入社3年以内で会社を辞める人の割合は36.5%にのぼり、実に3人に1人が辞めているという計算になります。
「第二新卒」「転職産業」が当たり前になったのも、新世紀に移る頃になってからのこと。

日本企業が雇用形態について従来型の「年功序列」から「成果主義」を標榜するようになって久しいですが、その実態は何なのか、そして受益者は誰なのかを、著者は本書にて明らかにします。また、そのような社会の矛盾を通して、「働くこと」の意味を考えます。

ということで、前回に続いて就活特集第2弾です。
学生の方はもちろん、社会人の方も必見の1冊。あなたは、今の仕事に満足をしていますか?


========


◎「年功序列」の要件は

歳が経るごとにポストが上がり、給料が上がる。これがいわゆる「年功序列」
これを実現するためには、年々上級ポストに昇給する社員のために、ポストの数を増やし、かつ給料を払うための財源を増やし続ける必要があります。
このようなシステムを満たすための要件は1つ、「組織が常に成長を続けること」です。

日本経済は日進月歩の成長を遂げて、常に未来は今よりも明るく、人々は約束された将来に向かってただ励んでいました。
かつての侍が徳川政府の永劫を信じたように、それは物理法則にも似た絶対でした。
そしてバブルがはじけます。

近年導入された「成果主義」は、人を切るためのものに過ぎません。
基本的に日本企業の年功序列は失われておらず、昇給の条件として、年齢に加えて成果を得ることが付加されたに過ぎません。そして成果を得られなければ、歳を経ても一生そのキャリアを進めることはできないのです。

著者はこのようにして、社員を養う能力を失った企業の政策転換と、バブル世代を中心とした犠牲者たちを紹介し、現代社会が抱える閉塞感の原因を解き明かします。
そして企業だけではなく、天下り問題や年金問題を通して、社会の既得権者こそ本質的な癌であると述べるのです。



◎若者はなぜ3年でやめるのか?

若者は主張します。

「厳しい就職戦線を勝ち抜くために、高いハードルを課され、ひたすらモチベーションを上げさせられ、植えつけられた理想を胸にいざ入社してみれば、ロクな仕事が無い」

「年功序列の残る日本企業では、マネジメントなどやりたい仕事ができるようになるのは、早くて課長に昇進する20年後。それまで待てない」



会社は眉をひそめます。

「下積みとはそもそもつまらないものである」
「将来やりたい仕事をするために、最初は我慢して働くべきである」



著者は、若者が辞める理由と、年功序列型企業の考え方をこのように分析し、これらの食い違いが高い離職率を招いている主な原因だと述べています。
特に、会社は将来のために今我慢しろと言いますが、その将来の保証が全く無いという点も、大きな問題だと述べています。


     のっぽさん



◎最初からわかれば誰も苦労しない

ただ、この両者の言い分について、僕は半分賛成、半分反対というところです。
というのは、下積みってつまらないものでしょうか? 我慢すべきものなのでしょうか?
ある特許事務所の所長さんの言葉に、次のようなものがあります。

「仕事がつまらないと思っている人は、一生懸命やっていない人」

基本的にはどんな仕事にもやりがいはあるはずなんです。
自分に合うとか言う前に、とにかくがむしゃらにやってみれば、必ず楽しいと思えることがあるはず。そしてそのような地道な下積みを経ずして、大きな仕事ができるとは思えません。

もちろん、明らかにブラックな会社や、明らかに先の無い仕事は別ですが、たいていの仕事には繋がるべき将来があって、そしてそれらをマスターするにはたくさんの時間がかかると思うんです。
1本の木を描くことができなければ、森の絵は描けません。


そして、就職活動で得たような浅はかな知識をもって理想とするのも危険じゃないかと。
就職活動は言わば、ルールや教科書だけ見てどのスポーツが自分に合うかを判断するわけですが、いざプレイしてみて違和感を覚えるのなんて当たり前じゃないですか。
面白さを見出すつもりが無いならば、何をやっても面白いはずがありません。


と、自分も気付かず社畜化してるのかな~なんてドキドキしながらそんなことを言ってみます。



ちょっと長くなりそうなので今回はこの辺で。
次回は本書について、著者が語る新たな雇用制度を中心にご紹介したいと思います。


** 著者紹介 **
城繁幸(じょう しげゆき)1973~
東大法学部卒業後、富士通入社。以後人事部門にて新人事制度導入直後からその運営に携わる。2004年退社後、成果主義の問題点を指摘した『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』を発表。
現在人材コンサルティング会社代表。
人事制度、採用等の各種雇用問題において、若者の視点を取り入れたユニークな意見を発信している。
(本書より)



** この本を紹介しているサイトさん **
「渡邉美樹.net」さん
「他山の石書評雑記」さん
  →メンタリティと適性について書かれています。
「M's Blog」さん


** 働くことを考える本 **
『地頭力を鍛える』
『日本の電気産業に未来はあるのか』
『思考の整理学』
『「ほぼ日」の就職論。』
Otoya


テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌

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社会/政治 | 17:30:09 | トラックバック(0) | コメント(0)
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