2009-10-18 Sun
畑の中に見えるアレは……何?
『大地の芸術祭 2009秋』夏 : 2009年10月3日〜11月23日
秋 : 2009年10月3日〜11月23日
会場 : 越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)
主催 : 大地の芸術祭2009秋実行委員会
★★★★★
越後妻有の里山を舞台に繰り広げられる世界最大規模のアートの祭典。
ナメちゃいけません。本当にすごいです。
◇トリエンナーレ
3年に1度の芸術祭をこういうそうです。横浜・福岡・愛知なんかでも開催されていますね。
ちなみに2年に1度は“ビエンナーレ”。
今回の『大地の芸術祭』では、作品を鑑賞するには、街中・市役所・学校だけでなく、
田・畑・山など至る所を探し回る必要があります。
なぜかというと、作品が越後妻有の広大な範囲に点在しているから。
その過程で景色を眺め、食事を楽しみ、地元の方々と話すことで、新潟の町興しに繋げようという趣旨です。
友人に誘われて知った当初、私は「また田舎がイタい感じの町興しでもしてるんだろう」と
失礼極まりない想像をしていたのですが、見事に裏切られました。
テーマが現代アートなので、(上の写真を見てもわかるように)一見シュールな雰囲気がしますが、
実際に作品の近くまで足を運んでみると、どれも絶妙なバランス感覚で自己主張しており、
ふっと優しく気持ちを動かされる作品ばかりでした。
フランス旅行でポンピドゥーセンターが一番気に入った私にはジャストフィットでした。
◇sing的ベスト3
作品数は300個近くあるそうです。
3日間めいっぱい車で廻りましたが、半分も見られませんでした。
というわけで、私singの個人的気に入った作品ランキングで紹介します。
第3位 「安堀雄文記念館」
安堀雄文が発明した、2進数の原理を応用したカラクリ作品の数々。2重襖のセキュリティ、琴の形を応用した3入力8出力デコーダ、
石と苔のフリップフロップ、長い紙に打たれた機織のソースコード
など、とにかくマニアック。
個人的には超テンション上がりましたが。
しかも驚くべきことに、安堀雄文は江戸時代の人だそうです。
第2位 「繭の家─養蚕プロジェクト」
庭に桑畑のある茅葺き屋根の家も作品の1つ。入ってみる。
糸繰り機などがおいてあり、バリバリの養蚕農家。
2階へ上がる。
なぜか暗闇。
振り返ると、数千個の繭が幻想的なイルミネーションを形成していた。
スピーカーからは雨の音が鳴っていると思ったが、
実は数千匹の蚕が桑の葉を食べる音だそうだ。
いつまでも見ていたい作品であったが、録音風景は絶対に見たくない。
第1位 「0121-1110=109061」
まだ雪のないスキー場の傍ら、林の前に唐突に現れた3つの球体。実は丸太を組んで作られています。
なめらかな線の木材による球体が3つ寄り添っている構成が
テーマとして家族を感じさせ、優しい雰囲気を出しています。
これが一番気に入りました。
ところで、タイトルの意味を誰か教えてください。
◇やるな、新潟
ただ山野に作品を置いただけ、と思ったら大間違い。
作品そのもののデザインと、それを配置する自然の舞台とのバランス感覚
(これだけでもすごいと思いますが)
はもちろんのこと、屋内作品であれば地元民の解説と維持、
さらには作品へ辿り着くまでの車道や山道、案内板・案内所、宿泊施設など、
数え上げればキリがないくらい、この芸術さいのための徹底した整備がされています。
都会ならいざ知らず、広大な範囲の山野でここまでの配慮が実現できているのは、
感心を通り越して驚きに値します。
今回私は、アーティスト以上にスタッフと新潟県の熱意に感じ入り、五ツ星を付けさせてもらいました。
こういうイベントが増えていくと、美術に興味をもつだけでなく、
日本の良さを再認識するきっかけにもなると思います。
実際、外国人の訪問客も多く見かけましたので、日本の良いところとして紹介したいイベントです。
へぎそば美味しかったです。
** その他の新潟の芸術祭 **
・『水と土の芸術祭』
・『稲アート魚沼』
・『妙高四季彩芸術展』
・『城下町村上町屋の屏風まつり』
** この作品を紹介しているサイトさん **
・「R25」さん
・「日本の原風景」さん
・「こすもす」さん
・「のりこの『粋な部屋』」さん
sing
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