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【社会】 『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(2/2)
「自分たちは、会社に配属された部署で指示されたとおりのことをやってきた。その結果、気がついたら、社内では必要のない技術者になっていた。いったいどう責任を取ってくれるのか」
(本書 ”30歳で捨てられる技術者たち”より)

「日本企業でのキャリアなんてわれわれはまったく評価しない。あれは本質的にはマックのバイトと同じだから。そういう仕事を自分の意思で何十年も続けてきた人間は、同情はしても評価はできない」
(本書 ”サラリーマンとビジネスマンの違い”より)



若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
 『若者は
  なぜ3年で辞めるのか?』

 城繁幸著,光文社新書,2006年9月
 ★★★★
 
 <目次>
 はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
 1.若者はなぜ3年で辞めるのか?
 2.やる気を失った30代社員たち
 3.若者にツケを回す国
 4.年功序列の光と影
 5.日本人はなぜ年功序列を好むのか?
 6.「働く理由」を取り戻す






就活特集第3弾は、前回に引き続き、本書『若者はなぜ3年で辞めるのか?』のご紹介です。
前回は若者が3年で辞める理由について述べたので、今回は著者が考えるキャリアのあり方についてご紹介したいと思います。

あなたのレールはどこに続いていますか?


========


◎アムロとブライト、どっちが「偉い」?

本質的に年功序列型からなる日本企業のキャリアパスは、特命係長のような特殊な職種を経る場合を除いて、次のような島耕作型のコースを辿るはずです。

 飲み会幹事 → 係長 → 課長 → 部長 → 常務 → 専務 →社長

ところで、平社員より部長の方が「偉い」とされるのはなぜでしょうか?
実務能力よりもマネジメント能力の方が優れているということでしょうか?
では、マネジメント能力さえあれば実務能力は不要なのでしょうか?

年功序列型の会社では、実務を経てマネジメントへと仕事の内容が変化するのが通常です。
では実務に長けた職人でも、成果をあげたからといってマネジメントの仕事をさせるべきなのでしょうか? マネジメント能力に長けた人でも、最初に実務で実績をあげねば昇格できず、その能力を活かせないというのは正しいのでしょうか?

これが著者の投げかける疑問です。

ブライトが最初モビルスーツのパイロットだったら、彼は出世して戦艦の艦長にまでなれたでしょうか?
アムロはモビルスーツ戦で類まれなる戦果をあげましたが、彼を出世させ管理職に就かせたとして、組織の力が上がると言えるのでしょうか?



◎そして第3のステージへ

年功序列というと古臭い慣習めいたイメージがありますが、著者は「年功序列は職人を育てるためには最高のシステム」と評価し、そのメリットにも言及します。
そして著者が述べるのは、年功序列と成果主義それぞれの利点を活かしたハイブリットなシステム。

社長と平社員は組織におけるミッションが異なるだけで、使用者と雇用者の別はあるものの、「仕事」という大きな枠組みにおいて優劣はありません。
指揮官と兵士、そのいずれが欠けても戦うことはできないのです。

であるならば、全体を俯瞰し指揮するマネジメントと、専門性に特化したプレイヤー、そのいずれに進むかを選べるべきであると著者は言います。
そのようなシステムの下では、課長より給料の高い平社員がいても何の不思議もありません。
むしろマネジメントはエキスパートに方向を示し、伸び伸びと働く環境を整える役割を担うべきであり、そしてエキスパートが誇りを持って自由に戦える組織でなくては、底力のある組織とはならないのではないでしょうか。



◎人は城、人は石垣、人は堀

一方で、会社が利益を求め続ける営利組織であることも忘れてはいけません。
人材がその目的のための道具である以上、リストラや、名前だけの課長にして残業カットなど、考えうるあらゆる手段を講じるのは当たり前のことです。
感情的な議論をするのは甘えに過ぎません。

そして、時に会社が行き過ぎた行為に走るのを防ぐため、社会全体のルールとしての「法律」があるのです。
しかしながら著者は、そのような「社会のルール」も狂ってはいないか、と警鐘を鳴らします。

もっとも、トランプの大富豪から国家間社会まで、権力を持つものが自分に都合よく社会を運営するのは当たり前のことで、著者が「若者の機会を奪い、既得権にすがりつく年寄りたち」と呼ぶ公務員や政治家も、作り上げられたルールの上で正々堂々戦っているに過ぎません。
僕たちに課せられた課題は、それを少しずつでも変えていかなければならないということですね。


さて、日本型の年功序列・終身雇用と、欧米型の成果主義。
いずれにも言えるのは、人には何かしらのキャリアプランがあって、その将来のために今がんばるということ。辛いことがあっても我慢できるのは、将来への期待があるからです。

     ぴよ彦

そこで思うのは、契約期間が数年の派遣では、将来のスキルを自分の力で考えていかなければならず、現在のキャリアを将来のための資産として蓄積することが難しいのではないかということです。
派遣というフレキシビリティのある働き方は必ず必要ですが、しかし派遣という業種がこれだけ濫用されている現在の雇用制度には、明らかに間違いがあるとしか思えません。

  人は城、人は石垣、人は堀

とは戦国の名将・武田信玄の言葉ですが、人をないがしろにする今の日本に将来はあるのでしょうか。健全な社会の礎はいつの時代も「教育」にこそあると思うのですが。



いろいろ述べましたが、仕事もまた人生の一部に過ぎません。
まずはワークライフバランスを大切ににがんばりたいところです。
そして仕事といえども人生の一部ですから、やりたいことを「やりたい」と言って、楽しみを見つけていきたいですね。


** 著者紹介 **
城繁幸(じょう しげゆき)1973~
東大法学部卒業後、富士通入社。以後人事部門にて新人事制度導入直後からその運営に携わる。2004年退社後、成果主義の問題点を指摘した『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』を発表。
現在人材コンサルティング会社代表。
人事制度、採用等の各種雇用問題において、若者の視点を取り入れたユニークな意見を発信している。
(本書より)



** この本を紹介しているサイトさん **
「バンパク!」さん
「Shingotada Diary」さん
「01-Reading大人の読書」さん
「観・読・聴・験 備忘録」さん


** 働くことを考える本 **
『地頭力を鍛える』
『日本の電気産業に未来はあるのか』
『思考の整理学』
『「ほぼ日」の就職論。』
『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(1/2)
Otoya


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社会/政治 | 21:30:38 | トラックバック(1) | コメント(0)
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『若者はなぜ3年で辞めるのか?』
城繁幸 『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)、読了。 年功序列制度の功罪についてスッキリと整理されていて、 分かりやすい一冊...
2010-01-20 Wed 23:16:41 | 観・読・聴・験 備忘録

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