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【コラム】標準化戦略ってなんだ?
「標準化」ってご存知ですか?
JISやISO、IEEEなどの名前を聞けば分かるかも。
要するに、技術について規格(標準)を作ることを、標準化と言います。

これが事業戦略に組み込まれると、実におもしろいんです!
僕は今後も標準化戦略をレビューしていきたいと思うので、ここで簡単に解説します。



1.標準化して、何が嬉しいのか

ネジが手造りで作られたころ。
ネジは基本的には、対応する1つのナットにしか使えませんでした。
そこで穴のサイズや螺旋のピッチをみんなで決めたところ、ネジはどのナットにも使えるようになりました。
これが標準化です。

プリンタの用紙もA4、B5とサイズが標準化されているおかげで、どのメーカーの紙を買ったとしても、どのメーカーのプリンタにも使うことができるのです。


みんなが便利になる、技術の標準化。
ここではWindows OSの例をとって、もう少し詳しくその効果を説明します。


Windows OSは、市場戦略を進めた結果、PCユーザの大多数がWindowsを使うようになりました。これを「事実上の標準(デファクトスタンダード)」と言います。(※1)

すると、自然と使えるソフトウェアもWindows向けが多く発売されます。
「みんながWindowsを使うなら、僕もWindowsがいい」
ということで人が人を呼び、Windowsはさらに普及しました。このように、技術が標準になると、加速度的に市場が広がることになります。

そしてさらに、一度Windowsに慣れた人は、なかなか他のOSには移れません。何しろめんどくさいですからね。このように技術が標準になると、市場が固定化されて長続きすることにもなるのです。


以上ように、標準化することでその技術について市場の拡大と維持を図ることが可能です。

なお標準の種類には他に、JISや国際機関で製造者とユーザが集まって造る、「公的標準」があります。そしてさらに、次に説明する「フォーラム標準」がいま隆盛しています。


(※1)
デファクト標準は、結果的に標準ができたので、標準化戦略というよりは市場化戦略に位置づけられます。
デファクトの例としては他にインターネット接続方式のTCP/IPなどがあります。もし他の接続方式が提案されても、既存のTCP/IPに繋げないならば、そんな方式は普及せず、TCP/IPが事実上の標準となったわけです。




2.みんな集まれ!

最近は技術力に差がなくなって、上記のように「圧倒的な一社が独占」というのは不可能です。
かといって技術競争は激しく、時間のかかる公的標準の成立は待てません。
でも標準化によるメリットは欲しい。

ということで次に、ブルーレイを例にとって「フォーラム標準」を紹介します。


さてあなたは、ブルーレイを作ろうとしています。でも他に、HDDVDを作っている人もいます。
もしHDDVDが普及したら、あなたが苦労して作ったブルーレイは売れません。
じゃあどうする? 先にブルーレイを標準化すればいいのです。

あなたは声をかけて、多くの企業を集めます。完成前でも構いません。
ブルーレイの技術を教えつつ、規格を決めて、みんながブルーレイを作れるようにするのです。
みんながブルーレイを使うとわかれば、それを見ている人もブルーレイがいいと思うでしょう。


こうして技術ができる以前から標準化を進めることで、事前に市場確保が可能です
こうしてみんなで集まり相談して決めた標準を、「フォーラム標準」と言います。

現実では、ブルーレイもHDDVDもそれぞれに標準化を進め、フォーラムを作りました。
最終的にはブルーレイが勝ち、HDDVDは撤退することになりましたね。
このように、いくつかのフォーラムが立ち、戦うこともよくあります。

携帯の通信規格や後述するメモリーカードなど、最近はフォーラムの例が増えています。



3.とにかく標準化すればいい? 標準化戦略の登場

徹底的に標準化された製品に、自転車が挙げられます。
自転車はそれぞれのサイズや接合部、部品の仕様などが完全に決められていて、誰が作ってもほぼ同じものができあがります。
(逆に言えば、標準化されたため、ほぼ同じものでないと売れません)

でもそうすると、特徴点を出せず、差別化が図れません。最初に自転車や部品を考えた人の技術も、完全に公開されてしまいます。
標準化により自転車はありえないほど普及しましたが、同時に誰も儲からなくなったのです。

じゃあどうすればいいのか?

ここではメモリーカードの事例を紹介します。
メモリーカードって、昔はたくさんの規格がありましたよね。でも今はそれぞれの標準の淘汰が進み、SDカードメモリスティックが主流です。


SDカードは、たくさんの企業を集めて標準化した例。
技術を公開し、みんなで使うことで、市場の大多数を取りました。みんながみんな作るので、利益は少ない。でも圧倒的に普及したのでたくさん売れます。
SDカードは、普及を優先して薄利多売で利益を得た例なのです。

一方で、メモリスティックは技術を公開しませんでした。だから標準としては普及せず、数ではSDカードに劣ります。でも関連ソニー製品はメモリスティック対応なので、売れないということはありません。
メモリスティックは普及よりも単位あたりの利益を優先し、かつ他の補完製品と組み合わせて普及を確保した例です。


どちらが成功かは分かりません。
ただ、標準化は市場を早く立上げ、拡大し、継続することができます。
その中でどこを標準化(技術公開・普及)し、どこを標準化しない(差別化・利益確保)かのバランスを、戦略的に行うことが重要になります。

そしてまた、特許との関係も問題となります。
(知的財産ってなんだ? という方はこちらへどうぞ)



4.標準化のいま

誰よりも早く(そしてうまく)標準化すれば、利益が得られる。
そんな標準化はいま、世界に広がっています。

WTO/TBT協定により、各国の標準は、国際標準に準拠することが義務付けられました。
ということは、国際標準を取れば、各国の市場を取りやすくなると言うことです。
そのため各国は、躍起になって国際標準の取得に乗り出しています。

国際標準は基本的に、ある国が案を出し、それに対して各国1票を投票して決めます。
EUは27カ国が協力しており、一気に大量の票が動くため強力です。
アメリカは古くから標準化に力を入れていて、影響力大。
そして中国も今、国際標準化活動に国を挙げて乗り出しています。

標準化は今後注目されることになるでしょう。これからどうなるのか楽しみです。
このサイトでも定期的に追っていくので、興味のある人はお楽しみに。


** 標準化関連書籍のレビュー **
『標準化戦争への理論武装』
『コンセンサス標準戦略』 →五つ星の一冊です
『技術標準と特許』
『世界市場を制覇する国際標準化戦略』
『中国における技術標準化と特許』
Otoya


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Otoya | 13:00:21 | トラックバック(0) | コメント(0)
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