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【経済産業】 『極端な未来(経済・産業・科学編)』(1/2)
未来。

人間のもっとも興味をかきたてるものの1つです。
H・G・ウェルズは特異に変質しながらも普遍性を失わない未来社会を描き、藤子不二夫は夢とロマンを、手塚治虫は壮大な輪廻を示してくれました。

今回紹介する『極端な未来』は、未来学者である著者が、実際に今後数十年で起こるだろう事象についてレポートしてくれています。
その内容は決して突飛なものではなく、現実に研究が進行し、あるいは危機が発生している事象です。

とはいえ未来の話。
テレビや飛行機がその登場の寸前まで実用を疑われたように、本書にかかれる内容はともすれば信じ難いものもあるでしょう。それでも、著者の示す「極端な」未来を、覗いてみる価値は十分にあると思います。



極端な未来 経済・産業・科学編
 『極端な未来(経済・産業・科学編)
 ジェームズ・キャントン著,
 椿正春訳,主婦の友社,2008年4月

 ★★★

 <目次>
 序.「極端な未来」とフューチャリストの仕事
 1.イノベーション経済
 2.未来の燃料
 3.夢の長寿薬と人間の能力強化
 4.地球温暖化の進行
 5.トンデモ科学




なお、実際に未来に行く方法については『タイムマシンを作ろう!』をご参考下さい。


========


◎どんな本なの?

「未来学」という学問分野は非常に興味深いものです。
それは、経済や科学だけでなく、政治や社会、国際情勢など、あらゆる「現在」を把握し、そして次の時代を考える学問です。

本書は未来の情報を体系的にまとめた点で功績も多く、読んで損のない内容です。
また構成も凝っていて、特にページの端々に挿入される未来のニュースが興味深いです。
その内容は2030年や2040年などに実際に流れるニュースを模したもので、ぶっとんだ内容ながらも、実に現実味のある内容となっています。
このニュースは本文で紹介した未来予測の具体例として、読者の理解を援け、未来のイメージを見せてくれます。

また、トレンドや未来技術の要件を箇条書きでまとめているのもわかりやすいです。
未来では何が必要とされており、あるいはその未来にたどり着くには何が必要なのか
この著者のまとめを見るだけでも、「現在」を見る目がかわることは間違いありません。

いちいちアメリカ視点なのは鼻につくところではありますが…。



◎ネコ型ロボットは夢ではない

技術を語る前に、未来の経済がどうなるのかと言えば、その答えの1つが「イノベーション経済」です。
近年よく叫ばれるようになりましたが、要するに想像力と技術革新が飛躍し、加速度的に新製品が生み出される社会、それが許される基盤のある社会と考えればいいでしょう。タケコプターができたと思ったら翌日にはどこでもドアが完成、そんな未来が大真面目にあり得ます。


タケコプター利用制限


ここで特筆すべきなのは、資本主義との関係です。
高度に発達した経済は資本主義に裏付けられますが、資本主義はさらに自由主義・民主主義に裏付けられます。つまり、国民が自由に物事を決めて、自由に活動できる基盤があってこそ、イノベーション経済に到達できるということです。
その一方で、民主主義は国が富んでいて初めて成立するのであり、環境・資源問題により現在の民主主義自体が保てなくなる未来も示唆しています。

共和制ローマが滅びて戦乱の時代が来たように、パックス・アメリカーナと呼ばれる現在の平和も、仮初めのものに過ぎないのでしょうか。
これまた極端な予想ではありますが、社会が退化するシナリオもまた十分に現実的です。

さて、著者はイノベーション経済が訪れた時、上位となるだろう産業を次のように予想します。

製薬・医療産業
エネルギー産業
製造業
通信産業
運輸産業
セキュリティ産業
娯楽・メディア産業
教育・学習産業
知識工学産業
高性能スマート材料産業



◎「未来学」といえばトフラー

著者は有名な未来学者であるアルビン・トフラー(著書にベストセラー『第三の波』『富の未来』など)の影響を受けた1人です。

トフラーと比べると、トフラーの方がレベルの高い未来予測をしている点は否めません。
それは着眼点、分析力、現実性などにおいてであり、より信じ難く、しかしより現実味のある未来予測を知りたい方は、トフラーを読まれた方がいいと思います。また、「イノベーション経済」の到来についても、トフラーの『富の未来』amazon)の方が詳しいですね。

本書はどちらかというと、よく聞くような話が多く、ガラッと変わってしまった未来を見ることはできませんでした。他の書評でも「極端ではない未来」と揶揄されていてウケてしまいましたよ。
なお、興味のある方は次巻である『政治・社会編』も併せてどうぞ。

<政治・社会編目次>
6.グローバリゼーションと文化の衝突
7.未来の安全保障
8.未来の労働力
9.個人の権利と自由の行方
10.中国はどう動くか
11.アメリカと民主主義の将来




さて、次回は本書において述べられる、「未来の技術」について紹介したいと思います。
著者の予測する極端な未来では、どのような要素技術が発展しているでしょうか。
お楽しみにー。


** 著者紹介 **
James Canton(ジェームズ・キャントン)
グローバルフューチャリスト・経営コンサルタントで、1990年に未来予測専門のシンクタンク・IGF(インスティテュート・グローバル・フューチャーズ)を設立。
他に、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院シニアフェロー、MIT研究所顧問なども兼任。後援者としての評価も高く、会議プラン情報誌『サクセスフル・ミーティングス』で21世紀を代表する基調講演者にも選ばれている。
(本書より)



** 他にこの本を紹介しているサイトさん **
「熟年の文化徒然雑記帳」さん
「日系ビジネスオンライン」さん

Otoya


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関連するタグ Otoya 【一般書】 【経済産業】 【未来学】 ジェームス・キャントン 極端な未来
経済産業 | 10:58:38 | トラックバック(0) | コメント(0)
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