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【経済産業】 『極端な未来(経済・産業・科学編)』(2/2)
技術革新は人に何をもたらすのか?



極端な未来 経済・産業・科学編
 『極端な未来(経済・産業・科学編)
 ジェームズ・キャントン著,
 椿正春訳,主婦の友社,2008年4月

 ★★★

 <目次>
 序.「極端な未来」とフューチャリストの仕事
 1.イノベーション経済
 2.未来の燃料
 3.夢の長寿薬と人間の能力強化
 4.地球温暖化の進行
 5.トンデモ科学





前回から紹介している本書『極端な未来』について、今回は著者の予想する未来技術の側面からレビューしたいと思います。
果たしてガンダムは大地に立つのか??(ドキドキ、ドキドキ)


========


◎21世紀の4元素

西洋では古来、火・水・土・風がもっとも根源的な4元素だと信じられてきました。
では21世紀には、何が基本の単位となるのでしょうか? 著者はこれに答えます。

①ビット
②原子
③遺伝子
④ニューロン
…情報の最小単位。情報技術はビットを基礎とする。
…物質の最小単位。ナノテクにより原子レベルでの加工が可能となる。
…生物の最小単位。遺伝子の工学的利用が可能となる。
…脳神経の単位。ニューロ工学は脳の力を引き出し、人間を変える。

本書で述べられる内容は、この4元素を基本としているといっても過言ではありません。
そしてこれらはいずれもが21世紀前半までに興り、今まさに開花の時期を待っています。

本書は、未来に起こる様々な問題について、この4つの技術が影響していくと語ります。



◎次世代エネルギーのトレンド

他でもないサウジアラビアの石油大臣が言ったのです。

「石油はあと30年でなくなる」

エネルギーと食料。繁栄がこれらの供給に相関していることは歴史が証明しています。
僕たちは代替エネルギーを探さなければなりません。
ということで、著者が注目する次世代エネルギーは次の通り。

  原子力、風力、水素、ナノ

正直、風力発電がそこまで来るのか? という点について僕は懐疑的です。
海上に大規模に作る予定だそうですが、僕はそれよりも宇宙のエネルギーを開発してもらいたいところ。ちなみに宇宙をめぐるエネルギー問題については、『Moonlight Mile』という漫画がおススメです。何しろリアリティが圧倒的。
さらに話が反れますが、宇宙開発については『アメリカの宇宙戦略』もご参考あれ。

ナノテクノロジーによるエネルギー問題対処については、「?」と思われるかもしれません。
これはナノレベル、つまり分子レベルで物を分解して、エネルギーを得るというもの。
ナノテクノロジーは、日本では加工産業に用いられていますが、アメリカなどではむしろ環境工学に関して研究が進んでいるそうです。知りませんでした。
これはバイオエタノールなどの分野にも関連するのでしょうか。



◎地平の先にきらめく『銃夢』の時代

『銃夢』という漫画をご存知でしょうか?
ウルトラジャンプで連載中のSFサイバーパンクです。
10数年前からナノテクや遺伝子工学、ニューロ工学について言及しており、トンデモな技術設定がらも非常に巧緻かつ合理的で、ニヤリとさせてくれる作品です。現在は全太陽系にまで世界が広がっていますが、考証が巧みなので全く無理を感じさせません。

『銃夢』の目玉はサイボーグ。この世界では、肉体や臓器を機械に替えて能力を増し、さらには脳までもチップに交換しています。そして『極端な未来』では、このような世界を正面から肯定します。


倫理の問題は大きく立ちはだかりますが、実際に遺伝子工学は拓けたばかりであり、今後どのように転んでもおかしくはないでしょう。
コンタクトレンズ、インプラント、義手義足、人工臓器、サプリメント…
身体に関して、人間は多くの人工物を機械的・化学的に受け入れてきました。
そのことを考えれば、サイボーグはなんらSF世界だけの話とは限りません。

一般的に普及する肉体や記憶力の強化はもとより、警備職員の赤外線暗視能力兵士の遠視能力歌手の広帯域音声知識労働者の体内埋め込み無線建設労働者のオンデマンド体力増強など、著者の予想する未来では新しい「進化」が見られそうです。


ただそうは言っても、バイオ技術において大きく遅れている日本には不安が募ります。
この分野では中国などが進みつつあるようですが、バイオ技術の国際競争力は重要な課題となるでしょう。

なお、遺伝子と倫理問題については、『GATTACA』という映画がオススメです。泣けます。



◎素晴らしきトンデモ科学

トンデモ科学の章は手放しで楽しめます。
それはありえないだろ! と思われることを歴史はいつも実現してきました。
本書では、量子コンピュータスマート製品バーチャル脳からテラフォーミングまで、そんな有り得なさそうで有り得るかもしれない技術たちを紹介。
すでに実現している技術も対比としてところどころに挟まれているのですが、それすら未来のものかの区別がつけられません。いやー、現在の技術もずいぶん進んでいるんですね。

驚いたのは、味覚や嗅覚、感覚を脳に直接伝えるインタフェースがすでに開発されていると言うことでした。
ソニーにより開発されたそうですが、これはイヤホンのようなものを頭につけ、超音波を脳の特定の部位に当てることによって、味覚や感覚を意識させるようです。

あとはバイオロボットについても興味深いところです。
こちらもソニーで研究が進められている、コンピュータのアルゴリズムに遺伝情報を参考にする技術が紹介されていますが、ロボットの機械構造なども生物工学的なものに置き換えたらどうなるのでしょうか。
そして脳の動きも完全に解析されたとき、ロボットと人の境界はどう変化していくのか。
これについてもいずれ考察していきたいところです。
ドラえもん(おいらのともだちゃポンポコ~)ドラえもん(どおしてくれるんだよお)ドラえもん(好き!)
実にフレキシブルで多彩な表情を見せる近未来技術


なお、実際に未来に行く方法について『タイムマシンを作ろう!』もご参考下さい。


** 著者紹介 **
James Canton(ジェームズ・キャントン)
グローバルフューチャリスト・経営コンサルタントで、1990年に未来予測専門のシンクタンク・IGF(インスティテュート・グローバル・フューチャーズ)を設立。
他に、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院シニアフェロー、MIT研究所顧問なども兼任。後援者としての評価も高く、会議プラン情報誌『サクセスフル・ミーティングス』で21世紀を代表する基調講演者にも選ばれている。
(本書より)



** 他にこの本を紹介しているサイトさん **
「本読みの記録」さん
「しまじろーの日記」さん
「カネ好き! みか★づき2、1!?」さん


** おススメの関連書籍・映画 **
MOONLIGHT MILE 1 (ビッグコミックス) 銃夢表紙 ガタカ [Blu-ray]
    <MoonLight Mile>        <銃夢>             <GATTACA>

Otoya


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経済産業 | 12:26:26 | トラックバック(0) | コメント(0)
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